誰もが登場人物になったかもしれない、現代の性愛にまつわる誰かの体験談が純猥談として日夜集まってきています。様々な状況に置かれた人たちから寄せられた3000件を超える投稿の中から、編集部が選りすぐった傑作を公開していきます。
いま同じ時代を生きる人たちから寄せられた、性愛にまつわる体験談をご紹介するこの連載。今回はりょーこさんからの「純猥談」をお届けします。
「誰でもいいからセフレが欲しい」本当は誰でもいいわけない、私は彼がセフレになってくれることを密かに期待していた。しかし彼は、自分ではなく、彼の友達の童貞を差し出してきた。
悪かったわね、純情で。心の中で啖呵を切ったのももう数年前になる。 あの人が言った通り、その後私は色んな男に抱かれて、 色んな想いに折り合いをつけて笑える大人になった。
金に困っているわけでなかった。高給取りではないが、少し節約を意識すれば十分に暮らしていけた。物欲も強くなく、趣味もなかった。ただなんとなく、もったいなかった。
好意はあった。最初から。男として見られてないのが悔しくて、彼女の特別になりたかった。 彼氏じゃなくてもいい、僕を、ちゃんと見て欲しかった。
大学三年の秋、私は人生で初めて男女の仲良しグループができた。 中学の頃からの片思いを引きずる男友達と、彼氏との関係を断ち切れない女友達と、恋愛感情がまだ分からない私。バイト仲間だった。
俺と彼女は同じバイト先で、大学もたまたま一緒だったからとても仲良くなった。 彼女は俺の二つ上の先輩で、講義とかで被ることはあまりなかったけれど、それでも会った時には笑顔で挨拶をしてくれた。
秋の気配が色濃く漂う、大学4年生の11月。春には地元に戻り就職することが決まっていた。 その夜、ひとり暮らしのアパートにいた私に1件の着信が入った。
クラブで知り合った年上の男とセフレになったことがある。 よくあるワンナイト話と違うのは、私は元々彼のことを知っていたということだ。 彼は私が行った実習先の研修医だった。
私にはずっと好きな幼馴染がいる。 優しくて、喧嘩をしたら次の日には恥ずかしそうに家までお菓子を持って来る可愛い人だった。 中学生の頃、彼はベッドから動けなくなった。