表現とセクシュアリティーズ

『BL進化論』シリーズの著者でレズビアンの溝口彰子さんが「いつか絶対、きちんとお話ししたい」と願っていたのは、ゲイ・エロティック・アーティストの田亀源五郎さん。田亀さんは、青年誌で連載されたマンガ『弟の夫』が大反響を呼び、数々の賞を受賞、ドラマ化もされました。溝口さんの願いが実現し、満を持して学習院大学にておこなわれた講演会「表現とセクシュアリティーズ」の模様をcakesでも公開いたします。司会をつとめるのはドラァグ・クイーンのエスムラルダさん。やんごとなき学び舎で“レズビアンとゲイとドラァグ・クイーン”がマンガとBL、そして体毛について縦横無尽に語るという二度とないトーク・セッションです!(文:的場容子)

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著者プロフィール

エスムラルダ

エスムラルダエスムラルダ

1990年代からドラァグ・クイーンとしてパフォーマンスを行いつつ、ライター、脚本家、編集者としても活動。近年ではドラマ『おっさんずラブ』についての取材を行うなど、エンタテインメントのメインストリームにもコミットし続けている。著作に『英語で新宿二丁目を紹介する本』(森村明生名義)、『同性パートナーシップ証明、はじまりました。』など。2018年、ドラァグ・クイーン3名のディーヴァ・ユニット「八方不美人」を結成し、歌手デビューを果たした。

田亀源五郎

田亀源五郎たがめ げんごろう

ゲイ・エロティック・アーティスト。1964年生まれ。多摩美術大学卒業後、アート・ディレクターやグラフィック・アーティストとして活動しながら、1986年よりゲイ雑誌「さぶ」にマンガ、イラストレーション、小説等を発表。1994年から専業作家となり、「Badi」や「薔薇族」でも作品を発表。ゲイ雑誌「G‐men」の企画・創刊にも協力。一般誌デビュー作である『弟の夫』は反響を呼び、NHKでドラマ化されたほか、2015年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞、2018年には日本漫画家協会優秀賞と、アメリカでもっとも権威のあるマンガ賞のひとつであるアイズナー賞の最優秀アジア作品最優秀賞を受賞した。ほかの代表作に『PRIDE』『外道の家』『男女郎苦界草紙 銀の華』など。一般紙での連載作第二弾『僕らの色彩』を「月刊アクション」にて連載中。

溝口彰子

溝口彰子みぞぐち あきこ

大学卒業後、ファッション、アート関係の職につき、同時にレズビアンとしてのコミュニティ活動も展開。1998年アメリカNY州ロチェスター大学大学院に留学、ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ・プログラムでのクィア理論との出会いから、自身のルーツがBL(の祖先である「24年組」の「美少年マンガ」)であることに気づき、BLと女性のセクシュアリティーズをテーマにPhD(博士号)取得。BL論のみならず、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて論文や記事を執筆。学習院大学大学院など複数の大学で講師をつとめる。著作に『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』『BL進化論[対話篇] ボーイズラブが生まれる場所』がある。2017年、『BL進化論』でセンス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞した。 (撮影:市川勝弘)

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