「薬は副作用が怖いから、医者に阻止されないように黙って飲むのをやめよう。安全で効果もバッチリある健康食品で病気は治せばいい。毎日の食事は地元産の自然食材だけを口にしているから安心・安全!」──。その選択、ちっとも安心・安全ではない。エセ科学による宣伝広告や迷信、偏った報道、インターネットのエセ情報が氾濫し、健康に対するまっとうな判断力を鈍らせていく。薬、健康食品、自然食材との本当に賢い付き合い方を探った。
ちまたには効果をうたったり、想起させるフレーズで購買意欲をそそる健康食品が溢れているが、ヒトでの有効性が確認された健康食品や成分は、実はそう多くない。
自然食材なら安心という「安全神話」を信じていいのか。食品リスク研究の第一人者、国立医薬品食品衛生研究所安全情報部の畝山智香子部長が真実を明かす。
ちまたにあふれる“眉唾”の情報の中でも、とかく多いのが育児にまつわるもの。インターネットやママ友、親族など、怪しい情報の供給源は尽きない。何をどう見分けるべきか。
“意識高い系”の女性が群がる、セレブ発の健康食。抗酸化作用、酵素、ダイエットなどといった効果は果たして本当か。栄養の専門家が判定する。
ブームには仕掛け人の存在がつきものだ。昨今のスーパーフード人気は誰が仕掛けたものなのか。ブームの裏にある、仕掛け人たちが築くビジネスモデルをつまびらかにした。
昨今のトクホは、おなじみの成分ばかりで新規性に乏しい。新たに登場した機能性表示食品とは何なのか。健康食品業界と食品制度の裏側をのぞいた。
医薬品と違い規制が緩いサプリメント。それ故に参入企業や商品の質はさまざまだ。不正が横行するサプリ業界の怪しい実態と、正しい商品の選び方を探った。
特定保健用食品(トクホ)の健康効果を消費者に伝えるグラフは過剰演出なものばかり。効果がものすごく大きいと錯覚してしまう。さて、トクホは本当に効くのか。健康食品の効果を徹底検証した。
同じような商品がズラリと並ぶ、スーパーマーケットの陳列棚。商品の表にある目立つ表示ばかりに気を取られていると、本当に大切な情報を見逃してしまうかもしれない。
「チョコレートで脳が若返る」という話を聞いたことがあるだろうか。もしチョコをたくさん食べて健康になれるなら、それこそ夢のような話だが、そうは問屋が卸さないのが世の常だ。
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