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日本人は美術が大好きだ。広義のミュージアムには年間延べ3億人近くが訪れ、美術展には根気よく何時間も並ぶ。しかし、美の世界の裏側ではカネが行き来し、さまざまなプレーヤーがうごめいている。おカネの流れから作家の生活、歴史から鑑賞術まで網羅した。
今と昔が交錯する不思議な世界に、さまざまな事象や風俗を描き込む画風で知られる山口晃氏。現在の美術界に、ユーモアを交えながら穏やかに、そして鋭く切り込む。
公園の中にある美の殿堂──。まるで金太郎あめのように同じような姿をした全国の公立美術館。その威容とは裏腹に、地元での存在感は薄い。なぜ、そうなってしまったのだろうか。
美術展を見るために何時間も並ぶ……。そんな経験の背景には日本の美術館の存在意義が曖昧なことがある。維持のためには何でもありの鵺のような存在にならざるを得ないのだ。
ぼんやり眺めていてはもったいない かつて美術の教科書で見た 名画で学ぶ世界史の転換点
パート冒頭でも紹介したように、美術館をめぐる仕事は学芸員や監視員だけにとどまらない。ここでは、鑑賞に適した明るさを考える“光の魔術師”、照明デザイナーの技に接してみよう。
アートなお仕事、の代表格といえば学芸員だが、彼らの仕事については、意外にもベールに包まれている。学芸員になるには、そしてどんな仕事をしているのか。その実態に迫った。
作家にとって、美術商との関係は、制作活動の行く末を決定づける重要な要素である。もし、不幸にも、悪質な業者に当たってしまったら……。
美術界に多くの人材を輩出してきた美術系の大学。しかし、日本で作家として生きることは非常に難しい。ここでは美術系大学の立ち位置と作家は食えるのかについて解説したい。
ファッション通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長が、2016年5月にバスキアの作品を62億円で落札したニュースは世界中を駆け巡った。その後、思いも寄らぬ出会いを呼ぶことに。
美術館に行くのは好きだけれど、作品の購入まではちょっとなあ──と感じている日本人は多いはず。しかし、投機と思わなければ、案外気軽に買えるのだ。ここではそのこつを伝えたい。
「カッコいい」の基準を揺さぶり 人類をも変えるアーティストの力
現代アートに苦手意識を持つ日本人は多いというが、近年は人気が高まっている。日本人の作家が世界で大活躍しているのだ。初心者向け鑑賞術と併せてお伝えしたい。
「捜し続けて、かれこれ70年。当時を知っている関係者も、年々減っていきます。私もいい年齢。生きているうちに、あの絵にもう一度会いたいのです」こう訴えるのは、作家・文芸評論家の稲垣真美さんだ。
手先が器用で、細かい作業が得意といわれる日本人。古くから受け継がれてきたその優れた技巧を、日本独自の芸術として昇華させ、海外に発信する取り組みが始まっている。
飛鳥時代にまでさかのぼる仏師という職業。古くはお上や寺院がパトロンだったというが、現代の仏師の収益構造はどうなっているのだろうか。
若い世代にも広がっている仏像ブーム。“美術アイドル”の異名を取る和田彩花さんに、常識にとらわれない新しい仏像の楽しみ方を聞いた。
今も昔も日本人にとって富士山は特別。葛飾北斎が富士山を描いた舞台を訪れる旅はいかがだろうか。
縄文から明治まで続く、日本美術の流れを一挙に紹介。中国、仏教、西洋など外からの影響を受けながら、日本独自の美術を生み出していった歩みを見ていこう。
古代ギリシャ美術から20世紀美術まで、2000年以上にわたる西洋美術史は、欧州の歴史と照らし合わせながら理解していこう。そうすれば、「あの名画」が誕生した理由も見えてくる。
企業メセナ黎明期から美術振興に取り組み、瀬戸内海の島に自らの理想郷を築いた福武總一郎氏。彼が目指したもの、そしてこれから目指すものは一体何なのだろうか。
美術をめぐるおカネの流れはどうなっているのか。時に美術品はオークションなどで巨額の取引が交わされる世界だけに、内実が気になるものだ。そんな、外からは見えづらい美術界のビジネスモデルを解剖した。
日本企業にとって、アートがビジネスとは縁遠い存在であるという時代が続いてきた。だが、ここにきて変化の芽も見え始めている。「企業とアート」の関係をめぐる現在地を探ってみた。
日本の美術界の歴史をたどると「画壇」という世界でも独特の枠組みが形作られてきた。そんな組織がどう生き永らえ、なぜ今なお続いているのか。奇怪にも映る彼らの内幕に迫った。
美術品を販売するギャラリー、画商や百貨店、古美術商のほか、オークション会社のビジネスモデルはどうなっているのか。素人目には分かりづらい彼らの商売の方法に迫ってみた。
2013年に創刊100周年を迎えた『週刊ダイヤモンド』は、書店で一番売れているビジネス誌。昔も今も“ビジネスパーソンのパートナー”として、常に変化する時代をキャッチし、鋭く取材対象に斬り込み、わかりやすく読者にお伝えしてきました。その中から選りすぐりの記事をお届けします。 ※ cakes版では、一部の漢字が簡略体で表記されている場合があります。内容は『週刊ダイヤモンド』本誌の編集当時のものです。