1987年、負債37兆円を抱えて日本国有鉄道は崩壊した。代わって誕生したJR7社は自律的な経営へ転じ、利益追求主義へとかじを切った。それから30年。7社の明暗はくっきりと分かれ、負け組企業には存続の危機が迫る。分割民営化の「ひずみ」が今、浮き彫りになっている。
<本州三社社長に聞く 民営化の「メリット」「デメリット」> 東京-大阪輸送が使命 豪華列車は投入しない
日本の春は、JR九州の指宿枕崎線から訪れる。日本最南端のJR駅、西大山駅があるからだ。多くの鉄道ファンが訪れるこの路線ですら乗客数が伸び悩んでおり、将来的に路線を維持できる保証はない。
20人の若手改革派が署名した連判状が国鉄改革のうねりをつくり出した。膨張する借金に、荒廃した職場。日本国有鉄道の惨憺たる状況が、30~40代の若手志士たちに腹を決めさせた。
JR九州が悲願の上場を果たした。優等生扱いされるJR九州ではあるが、実は、上場には高い壁が立ちはだかった。次の上場候補であるJR貨物にも波乱要因が持ち上がっている。
<本州三社社長に聞く 民営化の「メリット」「デメリット」> 私鉄王国の近畿圏で勝利 今後は中核都市開発へ
今でこそ、JR7社の強みや事業の特性がはっきりと分かるようになった。JR東日本といえば山手線に代表される首都圏エリアに強いし、JR東海といえば東海道新幹線で収入の9割を稼ぐといった具合だ。
今や4000種類もあるといわれる駅弁。その中から今回、“駅弁女王”と呼ばれる小林しのぶ氏に、JRの駅で購入できる駅弁44種類を厳選してもらった。ぜひ、旅先で味わってみてほしい。
本誌では、JRの全路線において将来の沿線人口の減少率を独自に推計し、“廃線危険度ランキング”を作成した。廃線の危機が迫るのはJR北海道の路線だけではない。
鉄道での移動が「手段」から「目的」になる──。車両の高速化や新幹線開業に伴い、深夜時間を利用して目的地へ移動する寝台列車が、その役割を終え消えていった。
米アップルは2016年10月、日本で「アップルペイ」サービスを開始。iPhone7にJR東日本のICカード乗車券「Suica」を取り込んで、電車の乗降や買い物をキャッシュレスでできるようにした。
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