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2016年、電王戦で5戦全勝した将棋AIポナンザ。開発者である山本一成さんは「知能とは何か?」「知性とは何か?」ということを何度も自問することになったそうです。そうすることで、逆に人間の知能がクリアに見えてきたと言います。この思考の結果こそ、AIの本質を理解するカギだと言えるでしょう。本連載では、将棋や囲碁を例に、AIにおいて最も重要な技術「機械学習」「深層学習」「強化学習」の本質を解説します。
人工知能が「知性」を獲得する、つまり「自分で目的を設定する」ようになった場合、「知性とあわせて『倫理観』も学ばなければならない」と山本一成さんは指摘します。これはいったいどういうことでしょうか。
「機械学習」という技術を導入した結果、ポナンザは単に強くなっただけではなく、「知性」すら感じられるようになったと、開発者の山本一成さんは振り返ります。これはどういうことか、詳しく語っていただきました。