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地方都市発のフリーペーパー「美少女図鑑」と、気鋭の写真家・青山裕企さんのコラボレーションによる写真企画です。青山さんが全国を旅して、その土地の美少女をデート目線で撮影します。2月はふたたびの札幌。ピンク色のダッフルコートが愛らしい彼女と歩く札幌の街はどんなふうに見えるでしょうか?
「じゃあ、行くね」というと、彼女は階段を降りていきました。別れが名残惜しくて、遠ざかっていく背中を見つめていると……曲がり角でぴょこんと振り返った彼女の笑顔に、キュン!
地下鉄の地上出口に来ると、雪が降りはじめていました。「それじゃあ私は、ここで」。そう言って彼女は控えめに手を振ります。
さっき走ったせいで、靴に雪が入っちゃったみたい。しっかり靴の中の雪を取ったら、彼女が雪を吹きかけてきました。冷たいけれど、こんな可愛い子だったら何されても許しちゃう。
意外と脚が速い彼女。追っても追っても、なかなか追いつけません。「遅いよ〜」と言われて、ちょっと情けないけど、彼女に見とれちゃう!
急に雪の上を走り始めた彼女。僕が追いかけて行くと、元気よく腕を広げて呼んでくれました。はしゃぐ姿も可愛いです。
彼女はフードをかぶって、木の下へ行ってしまいました。枝葉と重なって、見え隠れする彼女がとても可愛いです。
やっぱりさっき水でお清めしたのが冷たかったのか、両手をこすり合わせて温める彼女。え? 鼻になにかついてる?
今度は、彼女が水でお清めをするみたい。柄杓が凍りついていることにびっくりしたようで、僕に見せてくれました。それにしても、冷たくないのかな。
彼女がどこにいるのか見失ってたら、「ここだよ!」という声が。沢山の絵馬の間から顔をひょこりとのぞかせる彼女は、やっぱりとても可愛いです。
次はおみくじを引こう、と言う彼女。引いてみたら、なんと彼女は大吉。嬉しそうに近寄ってきて、おみくじを見せてくれました。あまりにも顔が近いからドキドキしてしまいます。
足早に境内へと向かっていく彼女。「早く来てよ〜」というので、走って行くと笑顔を見せてくれました。お賽銭は「ご縁」があるように、「五円」玉。誰との縁なんだろう。。。
柱に寄りかかって、次はお参りしに行こう、と言う彼女。すごい可愛い目で言うので、見とれて立ち止まってしまいました。
次は神社にやってきました。最初ははしゃいでいたけれど、ちょっと寒そうな彼女。コートのふかふかのファーに顔にくっつけて、温めているみたい。
さっき昼食を食べたばかりなのに、今度は大福をおいしそうに食べる彼女。びよーんとお餅を伸ばしながら食べる姿も、とっても可愛い!
いっぱい食べてお腹いっぱいになったので、次はどこへ行くか作戦会議をすることになりました。すると「あ、ごちそうさまをするの忘れてた!」と急に手を合わせる彼女。そんなおっちょこちょいなところも好きだよ。
可愛くデコレーションされているハートのお皿に、たっぷりのチョコレートソース。これはもしや、僕に向けてのバレンタインチョコ!? ドキドキ……。「はーおいしかった!」……あ、違うのか。
続いてはデザート。彼女が楽しみにしていたチョコレートフォンデュがやってきました。「これずっと前から食べたかったの」と、イチゴにチョコレートを絡めて幸せそうに頬張っています。
デザートの前にご飯を食べます。「2人でシェアして食べようよ」彼女の提案で、パスタとピザを頼みました。彼女は丁寧にゆっくり食べるけど、残さずペロリと平らげました。おいしかったね。
頼んだものを待っている間は、彼女とまったりとした時間を過ごします。口調も動作もゆっくりな彼女のペースに、僕はどんどん引き込まれていきました。
あるデザートを食べにカフェにやってきました。ピンクのコートのなかには黒いリボンの付いた真っ赤なブラウス。彼女は暖色系が好きみたい。すごく似合ってるね。
手袋をつけたとたん、ベンチに残っていた雪をすくう彼女。「雪、好きなの?」僕が質問すると「うん、好き!」と答えて、色んなポーズをしてくれました。彼女の肌も雪のように真っ白です。
ベンチで照れくさそうに笑う彼女。「えへへ。手袋、忘れてなかったよ」かばんの中から可愛らしいグリーンの手袋が出てきました。忘れてなくて、良かった良かった。
彼女がつけているカチューシャは、最近買ったなかでもお気に入りで、特別な日に付けるんだとか。特別!? 今日をそんな日に入れてくれて嬉しい!
「ちょっとここで写真を撮ろう」僕が提案すると、フードを被ってくれました。まんまるで、人形みたいだ。あまりの可愛さにテンションが上がって、いつもよりシャッターを沢山押してしまいました。
「次はどこへいこうか?」僕が聞くと、「じゃあ、簡単に道案内するね」と、はりきって先頭を切る彼女。信号を待ってる後ろ姿が可愛くて、もうちょっと赤信号のままでいてくれないかなと思ってしまいました。
まず最初にやってきたのは、札幌市のランドマーク、さっぽろテレビ塔。「住んでいるとあんまり近くまで行かないから」と、彼女もはしゃいでいます。
「今日、手袋忘れちゃった」と彼女。待たせちゃって、悪いことしたな。と思うより先に、手を息であたためる姿に見とれてしまいました。
2002年11月に新潟で創刊し、現在は東京以外46道府県で展開中。出演モデルは、全て「その街に住む、普通の女の子」だが、誌面への出演を切っ掛けにデビューするケースが増えている。沖縄美少女図鑑の二階堂ふみ(映画「ヒミズ」主演ほか)や鳥取美少女図鑑の山本舞香(第14代三井リハウスガールほか)が代表例。この『彼女写真』から明日のタレントが生まれるかも? 公式サイト:http://www.bishoujo-zukan.jp/ Twitter:@bishoujozukan
1978年 愛知県名古屋市生まれ。2002年 自転車で日本縦断と世界二周の旅の道中で、写真家になることを決意。筑波大学人間学類心理学専攻卒業後、2005年 上京して写真家として独立。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2015年より公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員。ギャラリーと出版レーベルを運営。現在 東京都在住。 『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』『少女礼讃』など、“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作。2009年より写真集などの著書を刊行、現在80冊を超える(翻訳版も多数)。台湾・香港・シンガポール・スペイン・ニューヨークなど、海外で個展やアートフェアなどに多数参加。 吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当。 お金マイナス・人脈ゼロで、写真を始めて22年、上京・独立してから16年目。自分なりの戦略で、ファーストペンギンのように写真業界を泳ぎ続けている。 公式ウェブサイト:https://yukiao.jp note:https://note.com/yukiao