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地元都市発のフリーペーパー「美少女図鑑」と、気鋭の写真家・青山裕企さんがコラボした「彼女写真」シリーズ。新たな出会いの多い4月、青山さんが訪れたのは埼玉です。4月のデートのお相手は、「埼玉美少女図鑑」モデルの井嶋桃子さん。さて、大宮駅前で待つのはいったいどんな女の子なのでしょうか。
「とっても楽しかったよ!」最後まで屈託のない彼女のことをますます好きになってしまうデートでした。でも、今日はこの角でお別れ。またデートできるといいな。
右手にパンの入った紙袋をかかえて、とことこと前を歩いていた彼女が、くるりとこっちを向いて笑顔で手を振りました。そろそろお別れの時間のようです。
デートももうすぐ終わりが近づいてきました。西日に照らされながら笑う彼女が、朝よりも可愛く見えます。
彼女が持っていた紙袋。どうやらカフェの店頭で売っていたパンを買ったようです。「じゃーん!」と取りだしたパンは……なんとカエル!
すこし遠くを見て、物思いにふける彼女。「いま、なに考えていたの?」と聞いてみると、「えっとね、うん……なんだと思う?」なんて言って教えてくれません。そんなふうにじらしてくる彼女も憎めません。
ヨーグルトを注文した彼女。「うん、すごく美味しい!」なんて言うので、僕も頼めばよかったなと思い始めました。そんな視線に気づいたのか、彼女がこちらにスプーンを差し出してきて……。
ピンク色の甘そうなジュースを、氷でキンキンに冷えたグラスに注ぎます。「シュワっときいた微炭酸が好きなの」。彼女の幸せそうな表情をみて、なんだかこちらまで元気になってきました。
新芽のあかるい黄緑色をながめてお散歩したあとは、おしゃれなカフェへ入ります。ラテアートには、チャーリー・ブラウンを思わせるキュートな少年の絵が。置物のリスもかわいくて、彼女はすっかり夢中です。
ばらちらし丼のお次は、両手でやっと持てるくらいに大きな、スーパーエビフライに挑戦。ぱくっとおなかにかじりつきます。
にこにこと笑みのたえない彼女ですが、すこし疲れてきたようす。市場を散策する前に、まずは腹ごしらえ。彼女の案内で入ったこちらのお店では、いったいどんなメニューにありつけるのでしょうか?
お参りのあとは近くの商店街へ。ワゴンにつまれた野菜をじっと見つめたり、ぱっと目をとめた黄色い自転車に近づいてみたり。彼女の興味はつきません。
お参りを終えて、少し神社の周りをぶらぶら。「なにをお願いしたの?」と聞いてみると、「ひみつ!」と笑顔で答える彼女。僕に関係のあることだったらいいな、と期待してしまいます。
真っ赤な桜門が視界に入り、「見えた!」と走りだした彼女。たいせつな願いごとがあるのか、熱心にお祈りしておみくじも引きます。さて、おみくじの結果は?
日差しがさんさんと降り注ぎ、木の葉を透かす光が、彼女をつつみ込んでいます。葉っぱごしに彼女がぱっと輝くような笑顔を向けてくれました。
腹ごしらえをしたら、いよいよ氷川神社へ。境内はけっこう広く緑もゆたか。さて、どこからまわりましょうか?
木の幹によりかかった彼女。はずかしげに顔を隠したと思ったら……いないいないばあ?
こんなにいいお天気のなかおなかいっぱいになったら……やっぱり眠くなりますよね。団子をひとまず脇に置いた彼女は、ベンチに体育座りしてまどろみだしました。
彼女があまりにも団子に夢中なので、そっと立ち上がって、上から観察することに。もぐもぐと団子を食べ続ける彼女は、いったいいつ気づくでしょうか?
みたらしだんごを無心にぱくつく彼女。団子に夢中のようで、僕のほうはちっとも見てくれません。しかたないのでこちらも彼女をじーっと見つめることにします。
「これ、さっきのお店で買っておいたの!」ベンチに座るなり、お団子を取り出す彼女。ぱくぱく食べているけど、僕のぶんはあるのかな……?
バドミントンで体を動かした後は散策。地元の人に愛される氷川神社へのお参りです。縁結びのご利益で有名な神社に、どきどきと胸ときめかせる僕をよそに、彼女は参道のお土産屋さんに夢中!
「いい匂い!」と、無邪気に花の香りを楽しむ彼女。桜の花があまりにも似合っていて、その横顔につい見とれてしまいます。頬がほんのりとピンク色に見えるのは、桜の効果?
上品な顔立ちの彼女。けど、服装はラフ。はたして、おとなしい子なのか活発な子なのか……。とブツブツ考えていると、彼女は何かを発見して駆け寄っていきます。なるほど、活発な子なのね。
ずいぶんと気温も上がり、上着なしでも大丈夫な陽気。待ち合わせ場所で待っていた彼女も、ボーダーシャツにサロペットという、ラフな格好でした。背中のリュックもあいまって、ちょっとボーイッシュな雰囲気。
2002年11月に新潟で創刊し、現在は東京以外46道府県で展開中。出演モデルは、全て「その街に住む、普通の女の子」だが、誌面への出演を切っ掛けにデビューするケースが増えている。沖縄美少女図鑑の二階堂ふみ(映画「ヒミズ」主演ほか)や鳥取美少女図鑑の山本舞香(第14代三井リハウスガールほか)が代表例。この『彼女写真』から明日のタレントが生まれるかも? 公式サイト:http://www.bishoujo-zukan.jp/ Twitter:@bishoujozukan
1978年 愛知県名古屋市生まれ。2002年 自転車で日本縦断と世界二周の旅の道中で、写真家になることを決意。筑波大学人間学類心理学専攻卒業後、2005年 上京して写真家として独立。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2015年より公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員。ギャラリーと出版レーベルを運営。現在 東京都在住。 『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』『少女礼讃』など、“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作。2009年より写真集などの著書を刊行、現在80冊を超える(翻訳版も多数)。台湾・香港・シンガポール・スペイン・ニューヨークなど、海外で個展やアートフェアなどに多数参加。 吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当。 お金マイナス・人脈ゼロで、写真を始めて22年、上京・独立してから16年目。自分なりの戦略で、ファーストペンギンのように写真業界を泳ぎ続けている。 公式ウェブサイト:https://yukiao.jp note:https://note.com/yukiao