お店が売っているのは商品だけじゃない
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
僕はよく妻と買い物に行くんですが、あるとき気づいた「妻の独特の買い物ルール」というのがあります。ある服屋さんで、そこの店員さんとすごくたくさんお喋りをして、いくつか試着をしたとします。すると、妻は「これだけ長い時間、相手をしてもらったんだから何か買って帰らなきゃ」と言って、必ず最低ひとつは買って帰るんです。
これ、もちろん妻が元アパレルの人間なので、色んな内部の事情を知っているからという理由もあるとは思いますが、「いろんな服を試着したり今の流行り教えてもらったりで、その店員さんの時間を奪ったことに対しての対価を払いたい」という気持ちなんだそうです。
さて、いつも思うのは、「物販業って、お店にお客さんがすごくたくさん来店してくれても、全員が買ってくれるわけではないから大変だな」ってことです。飲食店の場合は、入店していただいた時点で既に「お金を払ってくださるお客さま」なんです。
例えば、今度bar bossaの近くでバーを開く予定の人が偵察が目的で来店したとしても、入店したら、必ずお金を使っていただけるのでお客さまなんです。でも、「この雑貨店、流行ってるらしいからチェックしなきゃ」って同じく雑貨屋のライバル店になる可能性の人が来店して、1時間くらい全部チェックして帰っても、買わない場合って当然ありますよね。
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