一人目の子供は男子だったが、その後3年あけて誕生した二人目は女の子だった。
二人目を妊娠した時、すでに亭主は福岡の純朴な下戸から、六本木のイケイケなザルへと化していて、かろうじて毎日帰ってきてはいたものの、決まって帰宅時間は深夜だった。実家は東京から遠く離れた福岡県。その頃には幸い何人かママ友もいるにはいたが、それでも夜間、急に産気づいたとして、幼い長男をお願い!と言うのはなんとなく憚られた。そんなわけで、二人目は計画出産をすることにしたのだ。計画出産とは、病院であらかじめ出産の日程を決めて、その前日に入院、当日には人工的に陣痛を起こして行う出産である。あまり予定日間際に設定してしまうと計画日前に普通に出産することにもなりかねないので、計画出産の日程はだいたい予定日より2週間ほど早めに設定される。で、娘は9月27日に生まれることになった。ちなみに私は9月26日生まれ。どうせなら同じ誕生日に…と思うところだけど、そうならなかったのは担当医の出勤日の都合だ。これもまた運命。