あなたは次の項目に心当たりはありませんか?
・服はスーパーや量販店で買うことが多い
・学生時代と着ている服がほとんど変わらない
・洋服のサイズはゆとりのあるもののほうが着やすくて好き
・母親や奥さんに服を買ってきてもらっている
・シンプルな服よりも、デザインにひと工夫のある服にひかれる
・5年前に買ったヨレヨレの服を今でも着続けている
・一目惚れで買ってしまったけど、着なくなった服がたくさんある
・フリルがついているかわいらしい服が好き
以上に挙げたのは、街でよく見かける「イマイチな服装」の例です。「ひょっとしたら自分のことかもしれない」と、心当たりに感じた方もいらっしゃるかもしれません。
「服選び」と言うと、なんだか面倒に感じたり、ファッションが好きな人が楽しむものと敬遠してしまう人もいるでしょう。でも、服選びは実はまったく難しくありません。最低限の知識を身につけて、最小限のアイテムをそろえればいいだけです。必要なのは、センスではなく技術、なのです。
僕は、パーソナルスタイリストとして、今まで1000人以上の方の着こなしの改善に関わってきました。僕のお客様は、会社員の方や公務員の方、または主婦の方など、ごくごく普通の方々ばかりです。
スタイリストといっても、デザインが強調された高価なブランド物ばかりおすすめしているわけではありません。ファッション雑誌に載っているような「100点の着こなし」を目指すのであれば、そういったアイテムも必要かもしれません。しかし、そういったデザインされたアイテムを買ってしまうのは、決まったアイテム以外との組み合わせがむずかしく、あまりおすすめできません。
僕がおすすめしているのは、シンプルなジャケットや無地のシャツ、ストレートジーンズなど、ごくごく普通のアイテムばかりです。じつは、そういう普通のアイテムを、最小限の数そろえるのが、もっとも便利なのです。シンプルなアイテムばかりであれば、どう組み合わせても間違いが起こりません。いつでも、まったく迷うことなく、常に80点以上の格好ができるようになります。そして、そういうベーシックなアイテムは、予算に応じて選ぶことができます。だからこれは、一度おぼえてしまえば一生使っていける服選びの法則なのです。
この本には、僕がパーソナルスタイリストとして培ってきた知識を惜しみなく書きました。まずは、服選びの基本的な考え方について書いた第1章を読んでいただければ、服選びは決して難しくないということがわかっていただけると思います。第2章以降では、具体的なお店の選び方、アイテムの選び方、店員さんとの付き合い方などをご紹介します。最後まで読み終わったときには、服選びを身近で楽しいものと感じられるはずです。
私たちは毎日服を着ます。そして周りにいる人たちはあなたの服装から日々、様々な印象を受け取っています。服選びの技術を身につけることができれば、それだけであなたの印象はがらっと変わり、仕事もプライベートも充実していきます(実際、私のクライアントから、そういう声を多数いただいています)。服選びには、人生を変える力すらあるのです。
みなさんも、楽しみながら、一緒に服選びの技術を身につけていきましょう。
必要なのは、センスではなく「技術」です。1000人の人生を変えた「服選び」のノウハウがこの一冊に!
できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則