牧村朝子
同性の恋人とケンカをするたび、「自分と別れて異性と付き合え」と言われます
恋人との喧嘩で相手から、毎度定番のように「別れよう」と言われたら、あなたはどうしますか? 今回牧村朝子さんの元には、恋人と喧嘩になる度に「将来がない恋愛なんてやめて男と付き合え!」と突っぱねられる女性からのお悩みが届きました。自分が辛い以上に、彼女を安心させてあげたいという心優しい投稿者の方へ、牧村さんが、同性カップルに将来性を見出す方法を伝授します。また、恋人と平等でいるためにはどんな考え方が必要なのでしょうか?
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「誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ!」
テレビや小説などの伝統的な夫婦喧嘩のなかで、よく見聞きする発言です。実際にこの台詞を言われ、「私が料理と買い物をやってるんですけど」って言い返したくても、黙って従うほかなかった人は少なくなかったと思います。いくら家事をして夫の仕事を支えていても、自分の稼ぎだけで身を立てられない状況では、離婚したら食いつめるしかありません。
それに対して。
「いつでも別れられるのよ?」
と言い返した知り合いがいました。
彼女は、努力して国家資格をとり、自分で生計を立てられるようにしていたのです。
私は思いました。
「やっべぇ、めっちゃかっけぇ」
このまま某ユー○ャンとかのCMになるのではと思ったレベルですが、よく考えるとこのセリフは別に国家資格がなくても言えることね。ということでこの話の結論は「資格取ろうぜ」じゃなくて、ここだと思います。
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この連載について
牧村朝子
性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む
著者プロフィール
タレント、文筆家。2010年、ミス日本ファイナリスト選出を機に芸能界デビュー。2012年渡仏、フランスやアメリカでの取材を重ねる。2017年独立、現在は日本を拠点とし、執筆・メディア出演・講演を続けている。夢は「幸せそうな女の子カップルに"レズビアンって何?"って言われること」。出演『ハートネットTV』(NHK総合)ほか、著書『百合のリアル』(星海社新書/2017年、小学館より増補版刊行)『ハッピーエンドに殺されない』(青弓社/2017年)ほか。愛称は「まきむぅ」。