こんにちは、ライフハッカー[日本版]編集部です。前回の記事では、「花粉症をひどくしないためにできること」をまとめました。最近では良い薬もあるようですが、意外に大事な「掃除の作法」などもありますので、お悩みならチェックしてみてください。
さて、今回のテーマは「読んでもらえる文章を書くコツ」です。寒い冬を過ぎ、やっと春めいてきました。何か新しいことを始めたいなと思ったとき、「何かを書く」のは、元手もかからない良い取り組みの1つといえます。さまざまなブログ、cakesが提供しているnote、Twitterの共同創業者がはじめたMediumなど、手軽に始められるサービスも数多くありますね。でも、伝わらなければ、読んでもらえなければ、やはり寂しいもの…。
そこで、これまでに紹介してきた「文章術」や「ブログの書き方」から、ヒントになるコツをいくつか取り上げます。
自分の文章を公開する恐怖を乗り越える5つの方法
まずは、心構えから。文章を公開することは公衆の面前でのスピーチと似ていますし、ブログなどに発表するのは気後れするかもしれません。でも、心配無用です。その恐怖は、必ず克服できますし、あなたの成長につながります。アメリカの人気ブログ「Zen Habits」の著者であるLeo Babauta氏が5つのポイントをまとめています。
1.ひとりに向けて書く
作家のカート・ヴォネガットもアドバイスしているように、「誰かひとりに向かって」書くこと。そして、対象者に直接話しかけるように書くことを心がける。たった1人に話しかけているだけなので、恐怖を感じることはありません。
2.最初は少ない読者でいい
「Zen Habits」を立ち上げたとき、読者は母と妻だけだったそう。やがて、50人、数百人、数千人と読者が増えるにつれ、自分がスゴイ人物であるかのような錯覚を覚えるようにもなります。ライターがブログを書くことのメリットは、読者が増えると満足度が高まることにあるのです。
3.完璧主義を捨てる
人から評価されたいあまり、「完璧」なブログや本を書こうとすると、先延ばしをしてしまいがちです。でも実際は、完璧なんてものは存在しません。読んだ人が全員感動するような文章は、誰にも書けないのです。得意なこととそうでないことがあってこそ人間というもの。可能性の幅を受け入れてください。
4.学ぶことで意欲を保つ
怖いことを避けていては、何も学べません。人は、やり方もわからないようなことにトライして、失敗への対応を学んで、初めて最良の学びを得ることができるのです。人生は失敗の繰り返し。
5.人の役に立つことを意識する
Leo Babauta氏が書き続けている理由は「読んだ人が役に立った」と言ってくれるからだそう。人の問題解決方法を知ることはもちろん、その問題が解決できたり、同じ問題を抱えている人がいるとわかったりするだけで、読者のためになるのです。 書くことは、あなたと読者に変化をもたらします。読者からのフィードバックを得て、学び、じっくり考えてください。
文章力を高めるキホンは「知識の弊害」を意識すること
心理学者のスティーブン・ピンカー氏によれば、悪筆のほとんどが「知識の弊害」と呼ばれる現象によるものだそうです。何かについて書こうとする時、大抵の読み手が持っていないような膨大な知識を基盤にしようとしてしまいます。ピンカー氏は、これが最もひどい悪筆の原因であると言います。
「知識の弊害とは、良い人が悪い文章を書いてしまう理由を説明する言葉としてピッタリです。これは、読み手がライターの知っていることを知らないとか、ライターが使う専門用語を読み手が知らないないとか、ライターにとっては当たり前すぎて書かなかったことが読み手にとっては重要だった、というような現象を表しています。多くのライターはわざわざ専門用語を説明したり、論理を説明したり、必要不可欠な細部を説明したりという努力をしないのです」
書きたい内容をしっかり、そして平易に説明することが、読み手を増やす方法になるのです。つまり、友達に話すように書きましょう。
「読んでもらう文章」を書くための7カ条
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