こんにちは。外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
お正月も終わりましたが、なかなか正月気分が抜けませんね。年末年始といえば、我々医者にとっては恐ろしい期間でもあります。
……そう、救急外来が大変混み合うんです!まるで戦場のごとく、患者さんでごった返します。
そこで、今日は救急車にまつわるお話を致しましょう。
みなさんは、119番をしたこと、ありますか?
「一度はある」っていう人、結構多いんじゃないかと思います。
でも、その119番の向こう側で何が起きているのか。どんなドラマが繰り広げられているのか、ご存知の方は少ないでしょう。
救急医療。救命救急とも言いますが、このシーンって本当によくテレビや映画でも取り上げられますよね。
でもね、実際のリアルな現場のお話は意外と語られていないんですよ。このお話をし出すと無限にドラマチックな、劇的なことだらけなのですが……。
ですから今回は、私と一緒にこのcakes上で救急隊員の疑似体験をしてみましょう。この話を聞いてから医療ドラマを見れば、119倍楽しめること間違いなし!!
みなさんが119番に電話をすると、必ず一番始めに聞かれることがあります。それは、
「火事ですか、救急ですか」
そこでまず大きく「消防」か、「救急」かに振り分けます。
私は以前、防災本部の偉い人に一度お話を伺ったことがあるのですが、このはじめの質問で「火事です」と言われると途端に防災本部と隊員たちのボルテージが上がるそう。もちろん救急だからといって、テンションが下がる訳ではないそうですが。救急車が呼ばれると、まず一番近くの救急車が現場に急行します。
全国平均では8.3分で現場に到着しています。ちなみに最も速い県は富山県で6.7分、最も時間がかかるのは東京都で9.7分です。(消防庁ホームページより)
私は医者ですが、救急車には医学生の時にも、医者になってからも何度も乗っています。学生のころは隊員さんの詰め所に隊員さんと一緒に待機して、隊員さんと行動を供にしました。彼らの勤務は24時間働いて、24時間休みなんですよ。
それでは、詰め所で待機を始めましょう!