先週の記事の最後に「来週は can の活用方法について書きます」と告知したのですが、今週も結局また違う話を書くことにしました。今週は、英語学習における暗記の重要性についてです。
英語学習というと、文法が大事だとか、いやとにかく発音だ!とかいろいろ言われますが、極論すれば重要なのは、1)発音と2)単語の暗記の2つだけと言い切ってもいいのではないかと思うのです。発音については以前ずいぶんいろいろと書いたことがあるので、今回はこの暗記について書いてみましょう。
単語を知らなければ始まらない
海外へ行ったら何を言ってもさっぱり通じなかったとか、街で外人に道を聞かれたが、言っていることがまるでわからなかった、といった経験がある方も多いでしょう。どうしてこうしたことが起こるのか? その原因はやっぱり1)発音の問題と2)単語不足の2つに集約されます。
英語の発音というのは、日本語とまるで違いますから、相手の言っていることを聴けるようになりたいと思ったら、まずやっぱり自分自身が正しく発音できることが大切なのです。しかし、仮に相手の言っていることが「音」として聴き取れたとしても、喋っている単語や言い回しそのものを知らなかったら、結局のところ相手が何を言っているのか見当をつけることさえできません。
その昔、まだ僕が全く英語が喋れなかった16歳の頃、知人や親などから進められてFENを毎日聴いていたことがあります。面白いもので、当初はまるで分からないものでも毎日聴いていると、だんだん耳が慣れていくものです。最初は「ペラペラペラペ〜ラ」と言った感じにしか聞こえなかった放送が、3ヶ月もする頃にはところどころ聴き取れるようになっていったのです。ところが当時の僕の語彙はあまりにも乏しかったため、理解できることが極端に限定されていました。例えば、こんなお天気に関するニュースがあったとしましょう。