これまでやった仕事で「嫌な仕事」は一つもなかった
亀田誠治(以下、亀田) こんなこと言うとびっくりされるんだけど、僕、音楽プロデューサーの仕事をしてきて、これまで嫌だった仕事ってひとつもないんですよ。
—— えっ、そうなんですか!
亀田 もちろん、大変な仕事はたくさんありますよ。締切がきつかったり、何度もボツになったり。でも、とにかく音楽が好きでやっているので、嫌ではないんです。そして好きだからこそ、演奏も、仕事の進め方も、コミュニケーションの取り方も、いろいろなことがもっと上手になりたいと思う。そのための努力もします。その積み重ねで、いまここにいられるんだと思うんですよ。
渡辺由佳里(以下、渡辺) 好きなことについての努力はつらくないですよね。私も、仕事そのものが嫌だったことはありません。人間関係が大変だと思ったことはありますけど。
亀田 そういうものですよね。
渡辺 今やっている、本に関係する仕事は、子どものころから憧れていたことでした。書いた原稿がボツになるのは悲しいし、寝る時間があまりとれないときはイライラしたりもしますけど(笑)、根本的には幸せで、楽しいんですよね。
—— 亀田さんは、アーティストと意見が合わなくて、嫌になってしまったりすることはないんですか?
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