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性同一性障害になりたい、って思っていました。
「女の身体で生まれたけれど、心は男なんです。」
そう言うことができて初めて、女性と恋愛することが許されるのだ……と、昔は考えていました。
2001年、「3年B組金八先生」。
2008年、「ラストフレンズ」。
この二つのドラマが作り上げた「性同一性障害」のイメージに、私は憧れていたのかもしれません。
かつての私にとって性同一性障害といえば、「僕は男だ!」と叫んで男の子につかみかかる上戸彩であり、「私は男の人が好きになれない。女が好きなんだ」と深刻な顔で語る上野樹里でした。
自分が女であることを否定し、悩み苦しみさまよい歩き、そして「男である自分」を宣言して初めて、女性と交際することが許されるんだ……私にとっての「性同一性障害」は、いわば女性とされて生まれた者が女性と恋愛するための許可証のようなものだったのです。
まあ今では、愛に許可証はいらないわって思ってますけどね。
それにそもそも性同一性障害は「自分自身の性別がなんであるか」という話であって、「恋愛対象の性別がなんであるか」とはまた別の話だということも知っています。つまり、「僕は男だ!」と叫んだ上戸彩の恋愛対象が女じゃないということも全然あり得るってことです(だって男の恋愛対象が女だとは限らないもんね)。
しかし、そういう知識を得るまではずいぶん悩みましたね。「女の子と付き合いたいけど、男になる手術なんてしちゃったらせっかく買ったバストアップサプリが無駄になるなぁ、でも性同一性障害じゃなくっちゃ女の子と付き合うことは許されないし……」みたいな。同じようなことをお考えなのかどうかはわかりませんが、今回ご紹介するのはこんな内容のご投稿です。
私の彼氏は女の子ですが、元からボイッシュですが、同じ職場で知り合いお互い好きになりました。彼氏は性同一性なのかという事が気になります。
(ご投稿の一部を、原文のまま掲載させていただきました)
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