固い話が続いていますが……
ここしばらく「働く人」の二極化、中間層の仕事が減って行くこと、楽観的な老人と、雇用や将来が不安なので保守化する若者は、決して日本だけの問題ではないということを書いております。
ここ何回かお固い話を書いておりますが、「日本のこれはケシカラン」系のコラムがお好きな読者の方が多いのは承知しておりますが、この二極化の問題は、お若い方もお年を召した方も、日本以外の傾向も知っておくべきだと思うので、「真面目腐っててつまらん」とおっしゃらずにお読み下さい。
一年中「日本のサビ残はケシカラン!」「こんな働き方は嫌だ!」「AKBをどうにかしろ!」「頭を打ったらスケートを休め!」と怒っていても生産性がないというか、時間の無駄というか、それよりご自分の先を心配しなくていいんですか、ということです。
ご自分の仕事や年金や資産の先行きを予測するのに、日本の外で起こっている動き、特にグローバルな傾向というのを知っておくのは、生死に関わる問題であります。要するに俺は将来認知症老人になってもケツを拭いてもらえるのかどうか、ということです。
北欧諸国の貧富の差は拡大している
さて、前回のコラムでは、先進国で働く人が二極化しているのは実はグローバルな現象だという論文をご紹介しました。
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