韓国の若者が自殺してしまう理由とは?
ここしばらく「働く人」の二極化、中間層の仕事が減って行くこと、楽観的な老人と、雇用や将来が不安なので保守化する若者は、決して日本だけの問題ではないということを書いております。
前回のコラムでは、韓国の若者も就職失敗で自殺している、その理由は、子供の頃からの凄まじい受験競争と、メンツであるとご紹介しましたが、一方で、自殺する人の多い韓国は、信仰心の厚い人の多い国でもあります。
韓国は無神論者が15%と日本の半分しかおりませんが、自殺率は日本を上回っています。ちなみに韓国はキリスト教徒が多く、ワタクシの知人や友人のほとんどは敬虔なキリスト教徒で、日曜日の礼拝への参加は欠かしませんし、分厚い聖書を持ち歩いています。(参照:http://redcresearch.ie/wp-content/uploads/2012/08/RED-C-press-release-Religion-and-Atheism-25-7-12.pdf)
つまり、自殺するかしないかには、信仰心がどうとか、キリスト教かどうかは関係がないわけです。さらに、自殺論をかたる人にありがちなのが「家族が支えないから」「人との絆が」というお言葉ですが、韓国の場合は、友達関係や家族関係は日本よりはるかにベタベタであり、先輩後輩な文化もありますし、友達同士なら服を貸し借りするなど、そういう濃い人間関係があります。ですから、人間関係が薄いから自殺する、というのも関係がないわけです。
韓国の若者が自殺してしまう理由には、就職先がないというのがありますが、韓国の近年の労働市場について学ぶと、なるほど、という感じなのです。
多国籍企業が成長するほど、韓国の雇用は悪化する
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