今年も9月16〜18日にデジタルマーケティングの総合カンファレンス、「ad:tech Tokyo(アドテック東京)」が有楽町・東京国際フォーラムにて行われました。
cakesの本コラムでレポートを上げるのも3年目となりましたが、私もスピーカーとして登壇するようになってから2年目を迎え、今年は自分の登壇する以外のセッションや展示ブースを見て回るなど、心の余裕も少しできてきました。また、今年は4月からアドテック東京の「アドバイザリーボードメンバー」の末席に加えていただき、イベント全体の方向性などについても意見させていただくことができました。
いつものように、アドテック東京でのスピーカーやアドバイザリーボードメンバーの方々と会話したり、楽屋の雰囲気を感じたりする中から、今年のデジタルマーケティングのトレンドについて考えたことをご報告したいと思います。
「プログラマティック」が変えるメディアの値決めルール
今年のアドテック東京で感じられたことの第一は、私自身がこのコラムで今年初めからも書いているように「メディアの革命が始まった」ということです。
「予習タイム」という位置づけで今年から始まった、展示会前日の16日午後からのオープニングセッションでは、「プログラマティック」という新しい広告テクノロジーが紹介されました。
この「プログラマティック」というのは、「ネットの広告枠を(想定ターゲットオーディエンスやその広告効果などの)データに基づいて、リアルタイムで自動入札すること」と説明されることが多いのですが、私も最初はそれの何が新しいのかよく分かりませんでした。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。