二村さんは、自分の「父親探し」をしたほうがいい
二村ヒトシ(以下、二村) 深澤さんにアドバイスを求めてもいいですか? 僕、これからの芸風をどうしていったらいいと思いますか? 芸風って発想が、いやらしいですけど……。
深澤真紀(以下、深澤) えっ、私が二村さんの担当編集者になったらどんな企画を考えるかってこと? うーん、そうですねぇ……。
二村 僕は変態なセックスを演出したり、自分がカメラの前でセックスしたりする仕事を辞める気はないんです。でも恋愛についての文章を書いたり、こうして対談させてもらったりも続けていきたいんです。
深澤 AVは続けたほうがいいと思いますよ。
もしも私が二村さんの書籍の担当をするなら、男性と組んだほうがいいと言うかもしれないですね。二村さんって今まで女性ばかりと仕事しているでしょ?
二村 女好きですから……。
深澤 いや、本当は女好きじゃないんだって今日さんざん指摘したでしょう(笑)。
二村さんが今の芸風のままやっていると、本当に自分のことを女性の味方だと思い込んでしまうと思うんですよね。
だから二村さんは男性と組んだほうがいい。自分が絶対にわかりあえないような相手とぶつかったほうが、おもしろいんじゃないですか。二村さんが泣いて「帰りたい!」って思うような人(笑)。