見てきた・触れてきたものがデザインのライブラリになっている
坂本政則(さかもと・まさのり/DELTRO 代表取締役・アートディレクター・デザイナー)
1972年、静岡生まれ。機械設計事務所を経営する父に跡継ぎと目され、工業高校機械科へ。その後、プログラミングを学ぶため専門学校に進むも、中退。そのまま地元の眼鏡展に就職。趣味で眼鏡フレームをデザインする。ガソリンスタンド店員を経て、フォルクスワーゲン愛好家の同士として知り合った印刷屋のもとに転職。DTPやデザインに詳しくなると同時に、インターネットを知りウェブサイトを作るようになる。サイトを見た人からSONYの仕事を依頼され、それを機に印刷屋を退職、独立する。
2009年9月にテクニカル・ディレクター/プログラマーの村山健とDELTROを設立。
はじめまして、デルトロの坂本と申します。髪を切ってこようかと思っていたんですけど、この講義のための資料をずっとつくっていたらその時間もなくて。僕自身のインターフェイスがしょぼい感じなんですけど、気にしないでください(笑)。
僕は2009年にテクニカル・ディレクターの村山健と、デルトロという会社を設立しました。デザインとテクノロジーを使った表現で、そのプロジェクトなり広告なりの本質と感動を伝えることを目指して活動しています。これまでにやった仕事はこんなかんじです。
DIESEL 2010 S/S Preview Collection “Rockin' Dots”
NIKE FREE RUN+ “NIKE MUSIK SHOE”
アートディレクションの話をする前に、子どもの頃から今にいたるまで、僕が好きになったものを列挙していきますね。映画、漫画、アニメ、プラモデル、ゲーム、コンピュータ、バンド、レタリング、ベスパ、フォルクスワーゲン・ビートル、50〜70年台の企業ロゴや雑誌広告……。その時その時で、好きなものは変わっていって、今残っているのは、映画、漫画、アニメくらいです。今日の講義用にググって画像収集してきたので、お見せしながらお話しします。
子どもの頃はロボットアニメが大好きで、プラモデルをつくったり、ロボットの絵を描いたりしていました。
佇まいとか、こまかいところにすごい萌え要素があるんですよ。こう見えて、これらも僕のバックグラウンドを形成する一部になっています。
昔のゲームやコンピュータのハードウェアとしてのデザインやUIなんかも好きでした。方眼紙はドット絵に、家具製作に、眼鏡フレームデザインにと、20代の中盤くらいまで手放せませんでしたね。
グリッドの青い格子がまた超いい、みたいな。ちょっと何を言ってるかわからないかもしれないですけど、続けさせてください(笑)。
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