生駒里奈がいま輝いている3つの理由
乃木坂46の「顔」として活躍!
2011年のデビュー当初から1年半に渡ってセンターを務めるなど、グループの中心メンバーとして大活躍です!
AKB48への「交換留学」が話題に!
今年4月から乃木坂46での活動と平行して、AKB48チームBメンバーとしてもステージに立っています。
クリエイター受けも抜群!
堤幸彦氏、青山裕企氏を始めとするクリエイターとのコラボや、アパレルブランドのモデルとしての活動も好評です。
「自信を持ってやらなきゃ、お客さんに失礼だ」
—— まず、乃木坂46として活躍しながら、AKB48の常設の劇場(秋葉原の「AKB48劇場」)に立った感想はいかがですか?
生駒里奈(以下、生駒) とにかく、「難しい」の一言ですね。今まで乃木坂でやってきたやり方じゃ、ぜんぜん通じないんだなって思いました。
—— どのあたりが難しかったんですか?
生駒 うち、乃木坂のライブではお客さんの“アオリ”を担当することが多くて、できるだけ後ろの方から、盛り上げていくように心がけているんです。だから、遠くの方を見てパフォーマンスすることには慣れてるんですけど……。
—— AKBの劇場は、一番遠い「立ち見席」でもステージから10メートル位内。客席の最前列となると、ステージから手が届くんじゃないかと思うほど近いですもんね。
生駒 そうなんです! だから、間近で見られることが恥ずかしくって(笑)。いつもは、ステージに立つと普段の自分からパッとスイッチが切り替わるんですけど、初めてAKBの劇場に立った時は、お客さんとの近さにビックリしちゃって、素の自分が出てきてしまいました。
—— 4月28日の劇場デビューの際は、最初のMCの時点で思わず涙ぐんでいましたもんね。
生駒 はい。自分が乃木坂から来たことに対して、お客さんは正直どう思ってるんだろうっていう不安もあったし。だけど、客席から「いこまちゃーん!」ってすごいあたたかいコールをいただいて、余計にウルっときちゃいました。
その時、「ここでも自分にちゃんと自信を持ってやっていかなきゃ、お客さんに失礼だな」って思ったんです。今は、もっとAKBのパフォーマンスのことを勉強して、ステージを少しでもよくしていきたいなって思っています。
—— 同じステージに立って、改めて“すごい”と感じたメンバーはいますか?
生駒 ゆきりんさん(AKB48・柏木由紀)には圧倒されましたね。曲によってセクシーだったりアイドルっぽかったり、全然雰囲気が違うんです。一曲一曲、丁寧にやってるからこそ、あんなに“伝わる”パフォーマンスができるんだなって思いました。逆に、まゆゆさん(同・渡辺麻友)は、カワイイ曲もカッコいい曲もずっとアイドルのままなんですよ。それもすごいなって思いましたね。
—— 渡辺さんとは以前『てもでもの涙』という曲をふたりで歌っていますね。
生駒 ホントにもう、緊張しまくりですよ! いきなりあのまゆゆさんの隣で踊るなんて、最初は「ムリムリ!」って思っちゃいました(笑)。
アイドル色だけじゃない部分もあった方がいい
—— AKBの劇場公演では12曲に参加していますが、それだけの曲数を一気に覚えるのは大変じゃなかったですか?
生駒 そうですね。フリ入れ(振り付けを覚えるための練習)を夜にやることも多くて、半分寝た状態で練習してたことも(笑)。ただ、うち、勉強は苦手だけどダンスを覚えるのだけは得意なんです。乃木坂に入る前にジャズダンスを習ってたので、その経験が生きてるのかなって思うんですけど。
—— そろそろ劇場公演にも自信が出てきましたか?
生駒 うーん、まだ自分の体に完璧にフリが馴染んだっていう感覚がないんですね。『初日』のようにかわいくピョンピョン飛び跳ねるダンスっていうのは、乃木坂でやってこなかったことなので、まだうまくできない部分があって。うちが乃木坂のライブで飛び跳ねる時は、「オラァー!」ってアオっていく感じだから(笑)。
—— 確かに、乃木坂のライブの時の生駒さんは、普段のイメージとは違って激しいですよね。そうしたパフォーマンスは、どんな意識でやっているんですか?
生駒 とにかく、アイドルファン以外の方にも見てもらいたいと思ってやっています。アイドル風のかわいいアピールって、ファンの人も喜んでくれるし、いいと思うんですけど、アイドルを知らない人にはロックな感じの激しいアオリの方がとっつきやすいと思うんです。
—— 乃木坂メンバーはロック系のフェスに出たことも何度かありますしね。
生駒 そうですね。何度か出していただことがあるんですけど、そういうところでアイドル色を押し出すと、受け入れてもらえる時と受け入れてもらえない時が半々くらいで……。だったら、そういうところでもみなさんに受け入れてもらえるように、アイドル色だけじゃない部分も押し出した方がいいのかなと思って。
—— やっぱり、意識するのはロック系のアーティストですか?
生駒 そうですね。普段聴くのもロック系だし。私たちアイドルは、バラエティー番組や雑誌に出つつライブ活動をしているんですけど、ロック系のアーティストさんはホントにステージ一本だけでお客さんをつかんでるじゃないですか。その技術はすごいと思うし、盗めるところは盗みたいなって思いますね。
その上で、どうアイドルらしさを見せていけるのか……。いつも“乃木坂らしさって何だろう”って考えながら、パフォーマンスをしています。
執筆:西中賢治、撮影:青山裕企
(次回、7月1日更新予定)
『夏のFree&Easy』乃木坂46 2014年7月9日(水)発売