文章の基本は「手紙」にある
仕事であれプライベートであれ、「文章を書く」という行為そのものに、なんともいえない敷居の高さを感じる人は多いと思います。キーボードの前でどうしたものかと固まってしまう、あの状態です。
そんなとき、ぼくは「すべての文章は『手紙』である」と考えるようにしています。文章を書くときに考えるべき基本要素って、ぜんぶ手紙に詰まっているんですよね。つまり、以下の要素です。
- 自分はなにを伝えたいのか(お願い、謝罪、お祝いなど)
- 自分はいつ伝えるべきなのか(年賀状、暑中見舞い、誕生日カードなど)
- 自分は誰に伝えたいのか(宛先)
ケータイのショートメッセージならともかく、なんの用件もないのに手紙を書く人はいませんよね。また、手紙にはそれを出すべきタイミングというものがあります。2月になって年賀状を出すのは、ちょっと考えものでしょう。
そしてわれわれが文章を書くとき、いちばん忘れてしまいがちなのが、「自分は誰に伝えたいのか」という点、すなわち読者の存在です。