小保方氏によるSTAP細胞の記者会見を拝見いたしました。
全てを知っているはずの論文の筆頭著者が、
・科学コミュニティで散々質問されている疑問には回答しない
・テレビや新聞の一般視聴者をターゲットにした演出であったこと
・共同責任のある共著者が「私どもは一切知りません」とシラを切っている
・日本を代表する研究所に採用された「研究のプロ」が、その業務のキモである「論文の書き方を知りませんでした」「自己流でやってしまった」と言い訳にならない言い訳をしている
・自らの博士論文の盗作疑惑に関しては一切説明をしない
・大人なのに公的な場で涙を流す
という理由で、あまりにもバカバカしくなり途中で見るのが嫌になってしまったわけでありますが、このバカげた会見よりも恐ろしさを感じたのは、この会見を見た日本の人々の反応でありました。
茶番をゆるす日本人
ここしばらくTwitterやFacebook、ブログなどを観察しておりましたが、日本の少なからぬ人々、特に男性が
「若くて健気な女性が泣いているじゃないか。もう許してあげよう」
「悪いのは理研のジジイ達だ。彼女はジジイ達にはめられた被害者なのだ」
「これは既得権の陰謀に違いない。女を泣かせている」
「泣きながら真剣に説明している姿に心を打たれた」
「なんて真面目な人なんだ」
「嘘をついているとは思えない」
と書き込んでいるわけです。
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