牧村朝子
同性愛者の見分け方ってあるの?
SNS上で見かける、「心理テスト!Bを選んだ人は○○」「あてはまる人は○○だからRT!」といった“診断系”ツイート。なかには、「これが○○なら同性愛者!」などというものも。いったい同性愛者というのはそんなふうに診断したり、見分けたりできるものなのでしょうか? 日々拡散されている「診断」という“決め付け”にひそむ落とし穴を、牧村朝子さんが鋭く指摘します。
あなたは、こちらの画像に見覚えがあるでしょうか。
これは「石原式色覚異常検査表」という、色覚をテストするための図表の一部です。「学校の健康診断で見せられたことがある」という人もいるかもしれませんね。
わたしは1987年生まれですが、小学校でやった覚えがあります。現在では、ほとんどの学校で廃止になっているそうです。
厳密には、きっちりと 色を管理された印刷方法で正確に印刷された図表を使わないと検査はできないので、上の画像でテストをすることはできません。しかしこちらの画像については、2012年ごろから、ツイッター上でこんなデマが広がっていました。
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この連載について
牧村朝子
性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む
著者プロフィール
タレント、文筆家。2010年、ミス日本ファイナリスト選出を機に芸能界デビュー。2012年渡仏、フランスやアメリカでの取材を重ねる。2017年独立、現在は日本を拠点とし、執筆・メディア出演・講演を続けている。夢は「幸せそうな女の子カップルに"レズビアンって何?"って言われること」。出演『ハートネットTV』(NHK総合)ほか、著書『百合のリアル』(星海社新書/2017年、小学館より増補版刊行)『ハッピーエンドに殺されない』(青弓社/2017年)ほか。愛称は「まきむぅ」。