「ワクワク」していれば、「できる」ようになる
藤野 ここで、Wantedlyのサービスについて、改めて説明してもらってもいいですか?
仲 ちょっと待って下さいね、Wantedlyについて説明するときにいつも描く図があるんです。よいしょ。これです。「ビジョン」と「カルチャー」と「スキル」の3つの円が重なる図なんですけど。
藤野 ほう。
仲 中国やインドネシアの人って、まだお金が自分の幸福、ひいては家族の幸福だから、100円でも時給が高かったら転職するんですよね。日本も高度成長期のころは、そうだったと思います。それって、自分のスキルをお金で売るっていう考え方なんです。旧態依然としたリクルーティングの媒体は、スキルをお金に換える発想でつくられてるんですよ。だから、年収で検索ができて、上から5番目までエントリーする、というような使い方をする。
藤野 そうですね。
仲 でも、日本は豊かになって、お金よりもやりがいを求める人が増えてきました。Wantedlyの場合、企業ページの条件に報酬は書かないでもらっています。それよりも、「Why」「How」「What」といった部分を重点的に書いてもらう。それはビジョンですよね。そしてFacebookでリンクしているので、どういう人がいるのか、その人と共通の友人はいるかということがわかります。
藤野 企業ページのメンバーの写真が、Facebookのアイコンですもんね。
仲 そうです。そして、メンバーに会えるシステムも組み込まれている。カルチャーっていうのは、会社の中にどういう人がいて、どういう価値観で仕事をしているかという、人の集合体のことですよね。つまりWantedlyはビジョンとカルチャーがよくわかるようにつくられている。それが従来の媒体との違いです。ビジョンとカルチャーがマッチングできれば、スキルはあとからついてくると思うんですよ。
藤野 おもしろい図ですね。僕も採用についての図、描いていいですか。
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