起承転結はなぜ嫌われるのか?
起承転結はおもしろい。
四コマ漫画を見るまでもなく、起承転結のルールにのっとった物語には、抜群の安定感がある。これは誰もが認めるところだと思います。
ところが、文章の専門家を自認する人ほど、起承転結を否定します。もし時間があったら、書店に足を運んで文章術系の本を5冊ほどパラパラめくってみてください。うち少なくとも3冊には「起承転結など無視しなさい」と書いてあるでしょう。しかも、けっこうなドヤ顔で、書かれています。
ひるがえって「お前はどうなんだ」と聞かれた場合、たしかに起承転結をおすすめすることはできません。とくにビジネス文書や小論文、エントリーシートなどの分野における起承転結は、禁断の果実だとさえ思っています。使いたいけど使えない、ほんとに厄介なシロモノです。
なぜ、あんなにもおもしろい起承転結が使えないのでしょうか? 起承転結のどこが禁断の果実なのでしょうか?
その答えは、起承転結の「転」にあります。
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