cakes読者のみなさま、こんにちは。
友達と集まり、料理しながら飲むことに目覚めた大学生の頃。作って衝撃を受けたのが、メキシコ料理に欠かせないサルサ(スペイン語でソースの意)でした。友人が見せてくれた料理雑誌のアウトドアレシピに載っていたそれは、玉ねぎとトマト、ピーマン、にんにくを刻んで塩とハラペーニョソースを加え、混ぜたら完成。見慣れたごく普通の野菜をただ刻んで混ぜただけなのに、これをチップスにつけて食べるととんでもなくうまい。あるいは焼いた肉にふりかけて、葉野菜やタコスで包んでもいい。軽いのに味に複雑さがあって、これをかけるとなんでもグレードアップする。一体どういうことなんだ。
さらにこのサルサを、マッシュしたアボカドとサワークリーム少々と混ぜればワカモレも簡単。当時流行っていたメキシコ料理店ではほんの少ししか食べられなかったワカモレが、自分達で作れば丼一杯食べられる。あのときの衝撃と喜びたるや。香味野菜ってすごいなと思った瞬間でした。
サルサを少し調べると、南米を中心に国ごと地域ごとに多様なレシピがあります。でも私が作るのは、いつも最初に出会ったこのレシピ。いまも当時のままで作ります。ピーマンの青い苦味がきいていると味に締まりが出るので、ピーマンは多め推奨。焼いた肉にもりっとかけて食べれば、夏向きの爽やかな味わいになります。今回はポークソテーにしましたが、鶏でも牛でも鴨でもソーセージでもよし。間違いなく肉をひきたててくれます。
余ったサルサは、炒めるといろんな料理のベースにもなる。ひき肉と炒め合わせれば簡単な名もなきパスタソースになるし、冷やご飯とハムなどを加えて炒めればピラフにもなる。だから、このサルサは余っても使い道には決して困りません。むしろ、冷蔵庫の中にあると頼もしいのがこのサルサです。
では、パパッと作っていきましょう。
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「ピーマンサルサのポークソテー」
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