訳せない言葉を集めてみたら
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
ある友人が、日本語が上手なアメリカ人と話していたときのこと。友人が、「はかない」という言葉を使ったら、そのアメリカ人が「はかないってどういう意味?」って質問してきたそうなんです。
そのとき友人は、「はかない」を英語訳した言葉を教えたそうなんですね。僕が今Googleで翻訳しても「ephemeral(短命)」「transient(一時的)」「fleeting(つかの間)」と表示されるのですが、そういう言葉だと「はかない」という日本語が持つ、「刹那的な美しさ」のニュアンスがどうしても伝わりませんよね。今回はそんな「訳せない言葉」の話題です。
訳せない言葉ってたまに見かけますよね。英語だけじゃなく、日本の方言でもよくあります。わかりやすいところだと、関西弁の「ぼちぼち」って標準語にうまく訳せません。「少しづつ」とか「まあまあ」とか色んなニュアンスが入っています。
「言葉が違う」ということは、やっぱり感覚が違うということだし、「見えている世界が少し違う」ということなのでしょう。だから、僕たちの言葉は、民俗によって国によって地域によって世代によって、属しているグループによって、少しずつ変わるのでしょう。
でも「訳せない言葉」って面白いですよね。訳せない言葉を集めた記事とか本とか読んでみたいです。この日本語は英語に訳せない、この名古屋弁は標準語に訳せないみたいな特集、どこかでして欲しいですよね。