わかる日本書紀

病に伏した用明天皇と、側近たちの渦巻く因縁【第31代最終章】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第4巻から、日本の正史を学ぶ連載。今回は第31代、用明天皇の御代のお話(提供元:西日本出版社)。

用明天皇の崇仏

用明二年四月二日、磐余(いわれ)の川上で、即位後初の収穫祭である大嘗祭(だいじょうさい)の儀式が行われました。
この日、天皇は急に体調が悪くなって宮に帰り、つきそいの臣下たちに、仏法に帰依したいので、協議するよう命じました。物部モリヤ大連と中臣カツミ連は、
「我が国古来の国神(くにつかみ)に背いて、他の国の神を敬うのはおかしい」
と反対しました。それに対し、蘇我ウマコ大臣は、
「陛下のお言葉に従ってお助け申し上げるべきで、誰も反対しない」
と主張しました。

そして天皇の弟皇子アナホベは、僧ホウコク(豊国)を連れて内裏の中に入っていきました。
モリヤ大連は、これを横目でにらんで激怒しました。

このとき、押坂部(おしさかべ)ケクソ(毛屎)(のふびと)※1がモリヤ大連のもとに駆け付けて、側近たちが、モリヤ大連を捕えるため帰り道を塞ごうとしていると告げました。
モリヤ大連はこれを聞いて、直ちに阿都(あと)※2の別邸に逃げて入って、人を集めました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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