どうも。2022年始まりましたね。なんなら、ふと気づけば1月も終わり2月に……。
あっという間過ぎて戦慄が走ってます。
そういえばお正月早々、新婚旅行に行ってきました。
このご時世、海外へランデブー♪とはいきませんので国内旅行でしたが、寝台特急に乗ったり、レンタカーでドライブしたり……。
フライトが苦手な私としては、逆に、というかむしろめちゃくちゃ楽しかったです。
ちなみに、道中すべての運転を私が担当し、助手席に旦那さんが座っていたのですが、助手的な立ち回りはおろか、毎回発車後5分以内にコックリコックリ眠るのが超苛立たしくて……。
遂に、「寝るなら直立不動で寝ろ!」と、司令官のような声を張り上げてしまいました。てへへ。
ま!この話はまたおいおいkwskお話ししますね……。
というわけで新年1発目の連載スタートです!
今年もよろしくお願いいたします。
初めての脚本演出打診
話は2018年11月1日、忘れもしないサラリーマン就業初日に遡る……。
右も左もわからないまま、上司と共に様々な取引先へ挨拶周りに勤しみ、初の名刺交換にてんやわんやし、会議内容に翻訳コンニャクが欲しい……!と思いながら必死に議事録という名の脚本を書いていた中でのこと……
初めて会議内容がスッと頭に入ってきた、一件の打ち合わせがあった。
とあるプロジェクトで新人声優さんの朗読劇を上演するので、その脚本演出を弊社に依頼するということだった。
朗読劇という上演形態は、自分では演じたことがなかったが、脚本、演出など、聞きなじみのある単語が飛び交い、「読める……読めるぞ!」と、ムスカが石板を読むときのように、「わかる……わかるぞ!」と、生き生きと議事っていた。
そして、「我が社はプロデュースだけでなく、脚本演出なども業務として担当しているんだなあ……」と、自社の業務内容について今さらながら理解を深めていた次の瞬間、上司が
「脚本演出は、弊社の天真が担当します」
と言った。
え……ワイ? ワイがやるの……?
突然の打診に、一瞬脳がバグった。
宝塚歌劇団を卒業すると決めた理由の一つに、「作品を一から作れる人間になりたい」という夢があった。
出演する側から、作る側に。どんなに長い道のりになろうとも進んでいこう!と思い踏み出した一歩目……である就業初日に、その試練は訪れたのだ。
「思い立ったらまずは行動!」とは言うが、ここまで速攻で実践することがあるんだ……。
私の脳がバグり、物思いにふけっている間、上司は私が2週間前まで劇団の生徒であったこと、作品制作の道に進むために卒業したこと、これが初業務であることなどを伝え、取引先の方にも承諾していただいた。
会社側は、自分を即戦力として扱い、大きなチャンスを授けてくださった。
取引先の方々もチャレンジだということを理解し、受け止めてくださっている。
あとは、私の覚悟次第……ということになった。
瞬間、父親に呼ばれネルフに行ったら、初号機を前に「お前が乗るんだ」と言われた碇シンジくんの姿が脳裏に浮かんだ。
シンジ君のように、全世界の民の命を背負う程のスケールではないが、私の背中に新人声優さん5名の未来は託されることになる。
彼の気持ちが今なら痛いほどわかる……。
書けるのか。演出できるのか。やってみないとわからない部分もある。
あまりにも未知な部分もある。不安も……ある。
だが、ここでこの試練に向き合わなければ、この先も一生向き合わない気がした。
「やります。僕が乗ります」
シンジ君がゲンドウに答えたように、
「やります。よろしくお願いします」
と、覚悟を決めて案件をお受けした。