これから求められるお店のスタイル
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
以前、僕の友人が、イタリア旅行中にレコード屋に入ったら、まずカウンターがあって、その中にお店のご主人がいて、その後ろの棚にレコードがずらりと並んでいるお店だったそうです。「どうやって買うのかな」と思っていたら、「何を探しているの? どういうのが聞きたいの?」ってそのご主人が質問してきたそうなんです。
彼が、「ボサノヴァやジャズが好きなんですけど」って言ったら、そのご主人が何枚か棚から選んできて、「これなんかどう?」って言いながら聴かせてくれる、というスタイルだったそうです。
ちょっと面食らうけど、コミュニケーションが好きなイタリア人ならではかも知れないですね。「ああ、そういうお店も面白いな」と思いました。
例えば、本屋でも同じスタイルにして、その本屋のご主人が「どういう本を読みたいですか?」って質問して、「恋愛小説が読みたいんですけど」って答えると、「じゃあ、こんなのどうですか」って何冊か持ってきてもらったら、意外な出会いがあるかもしれませんよね。
先日妻が、ある服屋さんに行ったのですが、新型コロナの影響で入店制限があって、お客様1人にスタッフ1人がつくというスタイルだったそうです。もちろん好き嫌いはあると思いますが、そういうの、実はこれから求められるスタイルなのかもしれないと思いました。
僕、色んな仕事をしてきたのですが、一番向いているのが「いらっしゃいませ」って言う仕事なんです。