仕事場にさせて頂いているブックカフェでは、近所のおばあさまが摘んでくる小さな花や葉っぱを大切に飾っている。美とはどこにでも息づいているのだ
前回、ノー家事を目指すなら、是非とも名著『人生がときめく 片づけの魔法』を読むことを大推薦させていただいた。
そして、本の中でぜひとも注目していただきたいポイントとして、まずは自分の人生に不要なモノを思い切って処分できるかどうかが勝負の分かれ目であること、そしてそれを成功させるには、ただ単に「ときめき」に頼るだけではダメで、「自分が目指す理想の暮らし」を強く、かつ具体的にイメージすることが何よりも重要であると、世界の「こんまり」様が熱く説いていた件について、私なりに熱くご紹介させていただいたところである。
ってことで、せっかくの機会なので、そういえば私の場合はどうだったかしらと振り返ってみたのであります。
ちなみに私、詳細省くが、マーいろいろありまして期せずしてこんまりメソッドを体現してしまい、結果的に、今やすっかり片付けの魔法にかかってスッキリ生活を満喫している身である。
……そうだな。 私の場合は「まずイメージ作りから」とか、そんな優雅なことを言ってる場合じゃなかった気がする。
何しろ、そもそもモノを手放そうと思ったきっかけが、「スッキリした部屋で暮らしたい」などというポジティブなことでもなんでもなかった。50歳にして会社を辞めることになったがために家賃が払えなくなり、人生半ばにしてトツゼン自分史上最高に狭い部屋へ引っ越さねばならんという有無を言わさぬ非常事態からの出発だったのだ。とにもかくにも四の五の言わず、自分なりに一生懸命集めてきた数々の「ときめくものたち」を心を鬼にして処分しなけりゃどうにもならん! というところにいきなり追い込まれたのである。
イメージ作りにこそ成功の鍵がある
ってことで、とてもじゃないが、おっとりとイメージ作りなんぞしているヒマなんぞ……。
と当時を懐かしく思い返していて、ハッとした。