蘭ちゃんへ
こんにちは!
9月に急に涼しくなって夏がパッと終わったかと思えば、今度は10月になってもまだ日中は暑くて、今年の気候はちょっと変だなと思います。
緊急事態宣言も解けて、ちょっと全体的に空気が変わったように感じます。蘭ちゃんがこの感じが苦手だというのも、少しわかるような気がします。世間の空気みたいなものを敏感に汲んでしまうのかな。
自分のことを「自分勝手」だという蘭ちゃんが、周囲の空気を読みすぎてのまれてしまうという、矛盾のようなものもおもしろいな。
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おそらくだけど、わたしも蘭ちゃんも、共通して「自我が強い」のだと思うのよね。「わたしはこうしたい」というのがはっきりしていて、つよい。
蘭ちゃんが身近な気を許した人に「わがままだ」と言われてしまうのは、「こうしたい」をそのまま通して、気がつかないうちに周りの人に気をつかわせていたからだ、と書いていましたが、わたしの場合、「こうしたい」はもともと強くあるのに、それを出して、通してもいいと思っていないのです。
わたしの性格の大きな要素のひとつに「ガマン強い」があると思っています。自我が強いのに、それを上回るガマン強さをもっているのです。それは「諦めが早い」とセットで、「こうしたい」がつよくあっても、「でも無理だよな」と諦め、ガマンします。そして、もともとあった「こうしたい」は、あってはいけないものとされ、なかったことになります。
どうして諦めてガマンしてしまうようになったのかと考えると、やはり子どもの頃の経験だと思います。家では「こうしたい」と言うことを嫌がられ、「勝手なことを言うな」と止められていたし、学校で「こうしたい」を通そうとしても、「協調性に欠ける」と判断され、いいことがなかったからです。典型的な「頑固で扱いづらい、かわいくない子ども」だったのだろうし、そう言われていました。そして、中学生くらいから、いろんなことを諦めてガマンするのが癖になりました。
何を諦めていたのかというと、ざっくり言えば「自分はしあわせになるべきだ」という考えを諦めていたのだと思います。
ただ、これらは「かつてのわたし」であって、過去について振り返って考えてわかったことです。最近は、自分に興味の矢印が向かず、他人に興味を持っている時期なので、現在のわたしの性格について、かつてとは違うというのは明白ですが、あまり考えたことがありません。ましてや「他人からどう見られているか」は、本当にどうでもいいことなので、考えてもわかりませんでした。
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いい機会なので、わたしの性格についてどう見えているか、数人の友人に聞いてみました。
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