最後まで読んでくださった読者の皆さま、誠にありがとうございます。
39歳で夫と別居し、41歳で離婚してからの約10年間。こうして振り返ってみると、あっという間だったように感じます。
二人の子どもを抱えて、定職も持たないままシングルマザーになるのは相当な勇気と覚悟が必要でした。広くてきれいなマンション暮らしから一変、古いアパートで親子三人の生活がはじまったときは、不安でいっぱいでした。
それでも、子どもたちに悲しい顔を見せてはいけないと思い、最初は意識的に笑うように心がけていました。すると笑顔の私が自分を励ますようになり、少しずつ心が強くなっていきました。
子どもたちが一生懸命、目の前のことに取り組んでいる姿も、多くの楽しみを与えてくれました。そのような日常が当たり前になるにつれて、少しずつ悲しみが減っていき、ゆっくりと喜びが増えていったように思います。
子どもは宝物です。大切な宝物だからこそ、どう育てればいいのか、どのような教育をすればいいのか、悩みは尽きません。
親も人間ですから、完璧ではありません。時間に追われたり、忙しくて疲れているときは、うまくいかないこともあります。そのせいでイライラして気持ちが落ち着かなくなると、ますます思い通りにいかなくなるものです。