以前観た映画で、『別れてまた友達に戻れる人と、別れたらもう二度と会えない人がいる』というようなモノローグがあった。世の中には、どっちのタイプが多いのだろう。
今回はあなたが「今カノ」という想定で考えてみたい。あなたに最近付き合いはじめた男性がいたとする。彼氏の情報はできるかぎり把握しておきたいと思ってしまう恋心ゆえ、ついつい彼氏のスマホの着信をのぞき見してしまうし、スクリーンに女性あるいは親しそうなニックネームが表示されたらやはり気が気ではない。ましてや自分とのデートの最中に元カノらしき女性から電話がかかってきたとしたら、内心穏やかではないだろう。しかも自分としゃべるよりもざっくばらんだったり、うかがい知れない世界観を匂わせられたりしたら。
たとえば、「おまえ、あの時もそう言ったよな」や「おまえって、あの頃からマジで変わらないな」など。あげく「今、彼女といるから、またな」や「おまえも早く新しい彼氏作れよ」とさりげなくあなたの存在をアピールして切ったとしたら。新しい恋人であるあなたを尊重しているつもりの彼だが、あなたの情報を暗に元カノにおしえたともいえる。
そもそも休日の昼間、または夕方でも夜でも、別れた相手に電話してくる神経が疑わしい。メールやラインでよくない? それに彼氏に対しても、あとで電話すればよくない? すぐ出なきゃいけない相手なの? 親とか身内じゃないじゃん?と思うだろう。盗み聞きする限りではちっとも急用じゃないし、ていうかどうでもいい話みたいだったし、何用? などとも。なんとなくモヤモヤしないだろうか。
頭では理解していたとしても
そこであなたが、彼はオープンマインドな人で元カノだろうが何だろうが広い心で接するのだ、一応私に敬意をはらってくれたのだから、とモヤる心に活を入れて彼に「今の人、友達? もしかして元カノとか? よかったら私にも紹介して」と自分もオープンマインドになって彼氏に提案したとしよう。すると「おう、じゃあ来週末に3人でメシでも行くか」な流れになってしまった。自分で蒔いた種とはいえ、ここで晴れやかな心地になる女性はいないと思う。