「自分にとって必要のない命は僕軽いんで」
メンタリストを名乗るDaiGoのYouTubeは、いつも立派な本棚の前で収録されている。本という存在を大切に考えていると予想される。その点については同意できそうなので、これを機に彼の本を5冊ほど通読してみることにした。
まずはおさらい。今回、彼は生活保護受給者やホームレス状態にある人を猫と比較し、「生活保護の人が生きていても、僕は別に得しないけど、猫が生きていれば、僕は得なんで」と言い、「自分にとって必要のない命は、僕軽いんで。ホームレスの命はどうでもいいんで」と続けた。許される発言ではない。その後、彼は謝罪した……ということになっているが、謝罪動画を配信する前に、別の動画を配信しており、そこでは、「謝ることでもない」「(自分を批判するような人よりも)はるかに税金を払っているので、僕の方が(ホームレス状態の人らを)助けている」と述べている。
動画のコメント欄にはDaiGoの信奉者からの応援メッセージも多く書き込まれていたし、謝ったんだからもういいだろ、という、攻撃に近い擁護も見かける。だが、「開き直り」を挟んだ後での「謝罪」だったのだ。「問題発言→謝罪」ではなく、「問題発言→開き直り→謝罪→もう一回謝罪」という流れだったことを忘れてはいけない。