不当な扱いを受けたときに読みたい本

この連載では、文芸オタクの三宅香帆さんがシチュエーションに合った本を独断と偏見をもって「処方」していきます。第四回は、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を読み解きます。突然ですが、あなたは瞬発的に怒ることができますか?大人になるとそれが難しかったりしますよね。そんな時、この本を開くのです!著書『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』から特別収録。

04. 不当な扱いを受けたときに読みたい本

『嵐が丘』
エミリー・ブロンテ( 上・下、小野寺健訳、光文社古典新訳文庫、二〇一〇年)

効く一言
外へ出たい。また少女にもどりたい。
野蛮人みたいに粗暴になって、何にも束縛されず自由になって……

ふつうの女の子に、もどりたーい!

……と言ったのはキャンディーズですが(古いっ)、「女の子だった時代に、もどりたーい!」と思う瞬間は、ありませんか?  正確には、「私のなかの女の子を、自由にしたげてくれ~~!」と思う瞬間。

はい、もうこのへんでこれを読んでくださってる男性の方にページを閉じられそうですね。いや男性の場合は「男の子」って変換していただけたら嬉しいんですけど。

世界中の女の人(あるいは男の人)に、私は聞きたい。  
自分のなかに、小さかった、「少女」「少年」だった頃の自分は、存在していますか?  

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この連載について

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副作用あります!? 人生おたすけ処方本

三宅香帆

「○○なとき」→こんな本を処方、という形式で書評していきます。 《効用一覧》 ディケンズ『荒涼館』→「まっとうに生きよう…」と仕事へのやる気が起きます。 司馬遼太郎『坂の上の雲』→おじさんおばさんであることを受け入れられます。 ...もっと読む

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