資産運用マニュアル#11】「イマドキ富裕層」驚きの生態

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2020年3月2日発売当時のものです。

 数年前、あるIT系ベンチャー企業が上場を果たした。上場時の時価総額は300億円程度。現在は株価も上がり続け、500億円程度となっている。

 藤吉徹さん(仮名)は、この企業の創業メンバーの1人。サラリーマン時代に培った会計や財務の知識を買われて、メンバー入りした人物だ。

 サラリーマン時代から、年収は1500万円程度とそこそこ高かった。ぜいたくに興味がないということもあって、しっかりと貯蓄しており、上場前の資産規模は数千万円程度だった。

 その状況が上場をきっかけにがらりと変わった。資産が一気に70億円程度まで膨らんだのだ。約50億円は自社株として保有したままだったが、一部を売却。現在手元にある資産は20億円程度だ。

 富裕層の仲間入りを果たした藤吉さんは今、どのような運用をしているのだろうか。

 「ぜいたくは嫌いだし、いくら資産を殖やしても使い切れなかったら意味がない。だから資産を『守る』ための運用を心がけている」(藤吉さん)

 資産の多くは米国債で保有しており、不動産と新興国の債券にも投資しているという。

 「20億円あるので、2%程度で回れば年間4000万円になり、十分な生活ができる」(同)

 リスクを抑えて安定的な運用を心がけるほか、節税にも気を配る。「勤労所得だと所得税と住民税で合わせて最大55%持っていかれるが、金融商品であれば20~30%程度で済む」(同)。

 ただ、子どもの教育にだけは惜しみなくお金を使うそうだ。塾やテニススクール、海外のサマースクールなど、習い事に年間100万円程度はかけている。

「子どもには苦労してほしくないし、立派に成長してほしいから」と、藤吉さんは頬を緩めた。

景気拡大と株高で増加

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