資産運用マニュアル#10】不動産投資で資産を殖やす方法

この連載では、週刊東洋経済に掲載された記事からcakes読者にお読みいただきたいテーマをピックアップしてお届けします。

※この記事の情報は、『週刊東洋経済』2020年3月2日発売当時のものです。

 埼玉県に住む澤田次郎さん(49・仮名)は4年前、IT系企業を退職した。不満があったわけではない。「上司たちの姿を見ていて、これ以上、会社にしがみついても将来はないと気づいた」(澤田さん)からだ。

 退職前、澤田さんの年収は約1000万円。共働きで子どももいなかったため、世帯年収は約2000万円に上った。退職金も満額もらえた。澤田さんが、次の生活の糧に選んだのが「不動産投資」だった。

 澤田さんは退職後、横浜市郊外の中古マンションを「勉強のつもり」で400万円で購入。4万5000円の家賃で賃貸した。

 次いで、東京23区内の分譲マンション2戸を、銀行から2400万円の融資を受けて、3500万円で購入。入居していたオーナーが「できるだけ早く資金を欲しがっている」との情報を得て、格安で購入して賃貸した。

 澤田さんは、この取引でノウハウを学んだという。

 「価格は相場で変わるが、不動産は基本的に相対取引。オーナーに今すぐ引っ越したい、今すぐ資金化したいといった意向があれば、交渉次第で安く買える。大事なのはそういう物件の情報をいかに得るかだ」

 この段階で法人を設立。新築の1棟買いにも乗り出した。東京23区内の2階建て30戸のアパートを、一部ローンの5300万円で購入したのだ。

 ここでは空室を埋めるための手法も身に付けたという。「駅からも距離があるため、サイトに情報を掲載したり、近隣の不動産屋を回ったりして、3カ月で満室にした」。

 自信をつけた澤田さんは、ついに千葉県船橋市のマンション1棟を1億4000万円で購入した。

 「購入した物件を売却してキャピタルゲインを得ていたことに加え、安定した利回りを出していたこともあって、銀行は何も言わず貸してくれた。それで決断できた」

 澤田さんが現在所有している不動産は8棟60戸。コストを除いた実質利回りは4%程度だ。家賃収入は年約5000万円、手残りは年約2000万円になる。

 結果、わずか4年間で〝脱サラ大家〟として総資産が5億円にまで殖えた。

選別眼と分散が重要

 不動産投資のコツについて、澤田さんはこう語る。

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