立ち止まっているうちは、誰だって無能だ
目立つことなく、上の人の命令に黙々と従っている「常識の範囲内」の人材が、昔は重宝された。常識を備えていることは大事だが、常識を破る大胆さとスピード感を持った、いい意味で「常識の範囲外」の人材が、いまは求められている。
シンプルに言えば、ノリのいいヤツだ。
頭のいいヤツや要領よく仕事をこなせる秀才タイプは、いくらでもいる。このタイプが具体的な数字の出る分野で頭ひとつ抜け出るのは、なかなか難しい。
でも、ノリのよさで頭ひとつ抜け出るのは、簡単だ。イベントやプロジェクト、声をかけられた集まり、人に薦められたお店、面白い人の集まっているサロンなど、いろんな縁を得られたとき、一番乗りに「はい来ました!」と、顔を出せばいいだけだ。
僕の本はよく売れているが、読者のなかで僕の言ったとおりに、ノリよく行動した人は滅多にいない。体感的には1%ぐらいではないか。
行動が第一! 他人の目は気にするな! 好きなことだけやってればいいのだ! と、声を大にして言い続けているのに、みんな動かない。動かない理由は何? と聞くと、自由に動き出すことの罪悪感や、動き出してしまった後の不安で、立ち止まっているという。ホリエモンの言うことはわかるけど、自分なんかが好き勝手やったら叱られるんじゃないかと、周りから嫌われるんじゃないかと、自分を縛っている。
教育洗脳の悪い影響だ。自己評価を低く刷りこむことで、「常識の範囲内」から動けないようにしている。
大丈夫だ。やること、楽しいことがあふれる世の中で、ノリのよさが嫌われる理由には、決してならない! むしろノリの悪さは、疎まれる理由になるだろうし、せっかくの未知の出会いを得られるチャンスを逃してしまう。
とりあえず、ノリを解放して、やってみる! 走り出す!
それだけで簡単に、「常識の範囲外」へ飛び出していけるのだ。