楽しいから、やる。好きだから、やる。
これまで学生時代、経営者時代を通して親や教師、年長の大人の教えに従ったことは、一度もない。僕が従っていた相手は、何かにのめりこんでいく自分自身だった。
のめりこみ、没頭しまくる。
気がついたら何時間も、何日も経っていることは、しょっちゅうだ。
没頭が、僕を多くの遊びやビジネスとの出会いに導いた。お金や学び、そして生きていく楽しさを教えてくれたのは、家庭や学校ではない。没頭体験がすべてだ。
自分は特に優れた才能や能力を持っているとは思わないけれど、没頭力だけは、誰より抜きん出ているかもしれない。
多くの人たちは、自分の行く道を見失っている。
意識的に、動き出せばいいのだが、何をしたいのか、何を求めているのか、本心の見きわめが不足のまま動き出しても、動き出した「気分」で留まってしまう。
「気分」では、没頭が足りないのだ。だから何も、実にならない。
自分への問い合わせを終えて動き出せば、必ず実になるまで、没頭できる。
「こんなのできっこない」と、自分に行動のブレーキをかけているのは、一番よくない。親や学校に根拠のない常識を押しつけられ、長い時間かけて「そんなことをしてはいけない」というブレーキを、頭に刷りこまれてきた。
没頭できない体質は、半分はあなた自身のせいではない。半分以上、日本社会の教育制度が重く関わっている。そんなものに縛られる利点は、一切ないのだ。
情報を浴び、思考を続け、やりたいことを見つけたら、あとは没頭すればいい。
逆に言えば、没頭するのにブレーキをかける人ばかりなのだから、「ハマる」ことを実践しただけで、才能なんかなくても飛び抜けた成果を得られる。