はかることで料理上手に! 計量スプーンの選び方

普段使いの調理道具や調味料について、料理家の樋口直哉さんが「これがベスト!」と考える一品を紹介するこの連載。今回は「計量スプーン」がテーマです。計量は料理上達への近道で、計量スプーンは料理をはじめる人がまず買うべき道具ですが、数あるものの中からどのように選んだらいいのでしょうか?

「きちんとはかって料理しましょう」

初心者向けの料理本によく書かれている文句ですが、そのためにレシピには「大さじ1」「小さじ1/2」という具合に分量が示されいます。この大さじ、小さじをはかるために必要な道具が『計量スプーン』です。

「普段は目分量で、いちいちはかったりしなくても平気です」

料理にちょっと慣れた人ほどそんなことを言いがちですが、プロのキッチンでも基本となる料理にはきちんとレシピがあり、はかりながら作っています。料理する素材の味は毎回変わるので、それ以外の部分を揃えておかないと最終的に調整できなくなるからです。

計量は料理の基本。はかることで味が安定するので、それを基準にすれば自由な味付けを楽しめるようになります。
そのため、計量スプーンは初心者がまず買うべき道具と言えます。ですが、そもそも料理をはじめたばかりの方は「どんな製品を買ったらいいか」わからないという問題があります。計量スプーンで見るべきポイントは素材、内側の深さと柄の形状です。


計量スプーンのどこを見る?

まず、素材の検討から。売り場には安価なプラスチック製をはじめ、様々な製品が並んでいます。前回のボウルの項で「プラスチックは脂肪に似た炭化水素素材なので、油汚れや洗剤が残りやすい」と述べましたが、プラスチックは油が残りやすいので、正確に計量できませんし、内側を洗うのも大変なので、避けるべきでしょう。

マイナーながら木製の計量スプーンもあります。雰囲気はありますが、粉などが内側に残りやすく、洗うと乾きづらいのがデメリットです。逆に磁器の計量スプーンは乾きやすいですが「割れる」というデメリットがあります。 洗いやすく、乾きやすく、丈夫という点から考えるとやはりスタンダードなステンレスが一番、という結論が導き出されます。そして、ステンレスであっても薄い安価な製品は経年で変形し、誤差が大きくなるので、ある程度の価格のものがおすすめです。

次に見るべきポイントは柄の形状です。大さじ、小さじで粉物をはかる際はそれぞれで塩や砂糖をふんわりとすくい、平らな部分ですりきるのですが、この時、大さじを使うのであれば小さじの柄(あるいはその逆)ですり切れたほうが便利です。そのため、柄がまっすぐで、厚みがある製品がいいのです。

内側の形状も無視できません。さじが浅すぎるとすり切るときに削ってしまい、逆に深すぎると内側にのこりがちだからです。スプーン部分のエッジが立っている製品は角の部分が洗いづらいので、やはり避けるべきでしょう。

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樋口さん、どれがいちばんですか?

樋口直哉

包丁、まな板、鍋、フライパン、塩や醤油などの台所に欠かせない品々について、食の博識・樋口直哉さんがベストと思う一品を紹介します。なぜ、それがベストなのかという理由や選ぶときのポイントを解説するので、これを読めば迷わず納得してその品物を...もっと読む

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コメント

lessthan500 料理初心者へのプレゼントは、調味料やレシピ本よりも計量器具がベターだと思う。というか俺が欲しい。 https://t.co/g3b5bJjlEI 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

sadaaki 計量スプーンの決定版も樋口さんに教えてもらいましょう。結構ぱらつきあるんだな。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

lungi7712 あ、コレ!母が「コレ便利そうだから買って来た」と私に渡してくれたやつ🤣もちろん毎日使ってます😅 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

yucca88 なんて有益な記事なんだろうか…。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite