♪『東京電脳探偵団』はこちらから聴けます♪
翌日の朝。
ミクは前日に早く寝ついてしまったせいか、とても早い時間に目が覚めた。
壁の時計を見るとまだ六時だ。春分を過ぎたとはいえ朝はまだ暗いし、寒い。布団をかぶり直して寝返りを打つと、頭をゴン! となにかにぶつけた。ノートパソコンだ。夕べこれを畳んだあと枕に突っ伏し、そのまま寝てしまったのだった。
〈エクソダス〉のカオスと化したゲーム画面を思い出す。苦労してインストールしても、このノートではまったく歯が立たなかった。
——新しいノート、買うか?
今のは買った時点で型落ちだったのでスペック的には既に何世代も前のものだ。使い出してかれこれ二年にもなる。とはいえネットゲームをするためにわざわざ買い換えるなど、今の経済状況では許されることではない。しかも相手は最新のスペックを要求するネットゲームだ。デスクトップならともかく半端なノートパソコンでは……と、ここまで考えて、
——デスクトップがあるではないか!