次女「パン買ってこい!!」私「……」威張りん坊で甘えん坊な次女

突然の離婚により、娘ふたりを育てることになった女装が趣味の小説家。「シングルファーザー」になってみると、彼にはこれまで想像もしなかったことが待ち受けていた……。今回は、対照的な性格の長女と次女にどう接してきたのかを仙田さんが振り返ります。

娘たちの熾烈なきょうだい喧嘩


photo by irumam on photo AC

男手ひとつで女の子ふたりを育てていると、「たいへんですね」と言われることが度々ある。
確かにたいへんなことには違いないが、それは私が男性であることや子どもたちが女性であることとはほとんど関係がない。
もっとも、子どもたちに体の変化が訪れたり、思春期を迎えたりする頃にはそうではなくなっているかもしれない。
また、どこかの段階で子どもたちの性自認が「女性」ではなくなる、ということだってあり得る。

だから、たいへんではない、というのはあくまでも今の私の認識だ。
子育てに関する私の認識は、時とともに変化していったし、今後も変わっていくだろうという気がしている。

女の子ふたりを育てているから、という条件をつけなければ、たいへんなことはさまざまある。
たとえばきょうだい喧嘩。
小学2年生と保育園年長組のふたりは、ほぼ毎日喧嘩をしている。
そしてだいたい、負けるのは長女のほうだ。

口喧嘩がヒートアップすると次女は手をだしてくるので、長女は髪を引っ張られたり、蹴られたり引っかかれたりして大泣きすることになる。
やり返せばいいのに、と思うが長女が手をだすことはない。
長女は小さい頃から自己主張をあまりせず、我慢しがちな性格だったので、私はきょうだい喧嘩を仲裁するときに長女側に立つことが多い。
すると次女は私にまでキレてきて、物を投げてきたり蹴ってきたりするのだ。

甘えん坊でわがままな次女


photo by irumam on photo AC

次女が生まれたとき、長女が赤ちゃん返りするのを恐れた私は、何かにつけて長女を優先した。
名前を呼ぶのもおやつをあげるのも遊ぶのも長女を先にしていたし、外出するときには私が長女を抱っこ紐で抱っこして、元妻がベビーカーに次女を載せて移動していた。
だから長女の感情や気分は手に取るようにわかったし、コミュニケーションを取るのにも慣れていた。

一方で次女にはそこまで気を配っていなかったので、長女にくらべると心理的に少し距離があったかもしれない。
それでも1歳を過ぎる頃には少しずつ性格も見えてきて、3歳半の頃に京都に引っ越して3人での暮らしが始まると、次女との関わり方も定まってきた。
下の子らしく甘えん坊でわがままで、感情が表に出やすい一方で、何かに取り組むときには丁寧で頭もいい。

長女は繊細で敏感な一方で、興味のないことには見向きもせず、雑なところもあるので、ふたりは対照的な性格だ。
そのことを踏まえて、私は次女に対しては何事においても大雑把に接するようにしている。
感情の起伏は目に見えて激しいが、メンタル的には安定しているので、こちらがあれこれ気を回しすぎないほうが大らかに育つのではないかと思うのだ。

行方不明になりかけた次女

とはいえ、放っておいて冷や汗をかいたこともある。
3人で旅行に出かけたときのこと。

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女装パパが「ママ」をしながら、家族と愛と性について考えてみた。

仙田学

突然の離婚により、娘ふたりを育てることになった女装趣味の小説家。「シングルファーザー」になってみると、彼にはこれまで想像もしなかったことが待ち受けていた。仕事と家事・育児に追われる日々、保育園や学校・ママ友との付き合い、尽きることのな...もっと読む

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sendamanabu cakesの連載。今回は、可愛い可愛い次女について書きました。 タイトル 👇 https://t.co/vclcUkeiwO 3ヶ月前 replyretweetfavorite