就職氷河期を救え!#4】奨学金返済の深い闇

近年、その問題が取り沙汰されることが増えた大学の奨学金。返済難が問題視され始めたのは、就職氷河期世代からだと言われています。

 返還しなければ法的手続きに入る ─。大阪府に暮らす田中道子さん(64、仮名)は、ある日送られてきた手紙に驚いた。身に覚えのない奨学金の連帯保証人になっており、借用金額は480万円。借主は10年以上連絡が取れていない息子(40)だった。

 息子は高校卒業後に専門学校に入学。学費は亡き夫の遺族年金などから支払ったが、「家賃は自分で何とかする」と言い一人暮らしを始めたという。田中さんは連帯保証人どころか、奨学金を借りていたことも知らなかった。

 慌てて送り主の日本学生支援機構の返還相談窓口に電話をすると、「少しずつでも払える額を振り込んでもらえれば大丈夫です」と返済を促されるばかりだった。

 法的手続きという言葉に怖くなり、年金から5000円を工面して十数回振り込んだ。ところが、そのお金は延滞金に充てられ、元金はおろか利息すら減っていなかった。2016年に届いた書類には「元金282万円、利息52万円、延滞金141万円」という残額と、月4・6万円を2031年まで払うという返済計画が記されていた。

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コメント

10ricedar 、、、こわ 日本学生支援機構、怖 まぁ、ここだけじゃないんだろうけども いやでも国の管轄って 2ヶ月前 replyretweetfavorite