大物狙いのタクシー運転手
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
先日、夜の12時過ぎ頃のこと。渋谷の裏の方のスナックがたくさんある辺りに、ずっと止まったままで客待ちしているタクシーがありました。そこに若者2人が来て、そのタクシーのドアの前で立ち止まって乗ろうとしても運転手さんが反応しないので、若者2人がタクシーの窓をとんとんと叩いたんです。
僕はたまたま近くにいてなんとなく様子を見ていたんですが、その運転手さんは窓だけ開けて「どちらまでですか?」って言ったんです。若者2人が「六本木まで」と言うと、運転手さんは道玄坂の方を指さして「あっちの方で流しているタクシー拾って」と答えました。
こういう、「近距離が理由の乗車拒否」ってバブルの時代にはよくあったのですが、最近の若者は知らなかったのでしょう。きょとんとした表情で道玄坂の方に歩いていきました。
タクシーって長距離客をつかまえるほど運転手さんの利益になるので、そうやってずっと長距離客だけ待っている運転手さんの話って今でもときどき耳にします。僕がタクシーに乗る時は近距離が多いので、運転手さんには「近くてすいません。○○までお願いします」ってよく伝えるんですね。
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