棺桶に入る瞬間の、自分の価値とは?

ーー忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくるーー北海道の小さな町工場から、幼いころからの夢だった「自分のロケット」の開発へ。誰もが「どうせ無理」だとあきらめていたことを、「工夫」によって次々と実現させていく著者の姿勢と、素朴で力強い言葉に心を揺さぶられます。『好奇心を“天職”に変える空想教室』(サンクチュアリ出版)より全文公開(毎週土曜日更新予定)。

ぼくは中学高校と、赤点の帝王でした。
でも大学で勉強するべきことは、小学校の頃から好きだったのでとっくに終わっていました。
大学では勉強をしなくても、ほとんど百点が取れちゃいました。
ぼくは好きなことのおかげで、救われたような気がします。

大学を卒業したあと、ぼくは本格的に飛行機とロケットにかかわります。
「飛行機やロケットの仕事をしたい」という夢をいろんな人にいいふらしたおかげで、ぼくは名古屋で、飛行機やロケットを開発する会社に入ることができました。
そこでは旅客機を作りました。戦闘機も作りました。宇宙船も開発しました。山梨にあるリニアモーターカーのへんてこりんな形や、今でこそ当たり前になったアヒル顔の新幹線もぼくたちがデザインをしました。三菱重工業の航空宇宙部門でも仕事をしました。

はじめて職場を訪ねたとき「このフロアは、堀越二郎(ほりこしじろう)が働いていたところなんだよ」といわれました。
憧れていたゼロ戦の設計者と同じフロアで仕事ができるなんて、まさにぼくの母さんがいっていたとおり「思うは招く」だと思いました。
ぼくはこの仕事が大好きでした。夢がかなった! と思いました。
でも、5年半で辞めました。

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ちっぽけな町工場から自家製ロケットを打ち上げた男の感動スピーチ

好奇心を“天職"に変える空想教室

植松 努
サンクチュアリ出版
2015-10-26

この連載について

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植松努の空想教室

植松努

ー忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくるー 北海道の小さな町工場から、幼いころからの夢だった「自分のロケット」の開発へ。夢見る経営者が涙まじりに訴え、TEDxで話題となった感動スピーチを書籍化。誰もが「どうせ無理」だとあきらめていた...もっと読む

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コメント

10ricedar 好きすぎる 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

DI5K455ETTE 「楽をすると“無能”になる」 「迷ったときは、大変そうな方を選ぼう。」 2ヶ月前 replyretweetfavorite