いい会社とは、どんな会社ですか?

ーー忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくるーー北海道の小さな町工場から、幼いころからの夢だった「自分のロケット」の開発へ。誰もが「どうせ無理」だとあきらめていたことを、「工夫」によって次々と実現させていく著者の姿勢と、素朴で力強い言葉に心を揺さぶられます。『好奇心を“天職”に変える空想教室』より全文公開(毎週土曜日更新予定)。

そもそも夢=仕事なのでしょうか。

だとしたら、夢というものは“すでにこの世にある職業”の中からしか選べないのでしょうか。
新しい仕事はどうやって生まれるのでしょうか。
「自分にできそうなことの中から選んだもの」が夢なのでしょうか。
だとしたら、小学生のぼく、中学生のぼく、高校生のぼく、そして今のぼくにだって、できることには限界があります。
「その中から未来を選ぶ」なんて、怖いことだなと思いました。
だからぼくはいっぱい考えました。

いっぱい考えた結果、夢とは「今できないことを、追いかけること」だと確信したのです。

ところが世の中はそんなに甘くなかったようです。
ぼくは大人たちから「潜水艦なんて追いかけている暇はない」「ちゃんと勉強をしないと、いい学校に入れなくて、いい会社に入れなくて大変だよ」とさんざんいわれました。

たしかにぼくはあまり勉強ができませんでした。
勉強ができないということは、いい学校に入れない。いい会社に入れないから、あとで大変なのかもしれない。
心配になって「いい会社とは、どんな会社ですか?」と質問をすると、大人たちがわかりやすく教えてくれました。

「いい会社とは、安定していて、楽をして、お金をもらえる会社だよ」

納得ができません。
なぜなら勉強すればするほど、能力が身につくはずだからです。
せっかく身につけた能力を、なるべく使わないようにするために、勉強しろというのです。
なんじゃそりゃと思いました。わかんなくなっちゃいました。

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忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくる。

好奇心を“天職"に変える空想教室

植松 努
サンクチュアリ出版
2015-10-26

この連載について

初回を読む
植松努の空想教室

植松努

ー忘れかけていた夢がとめどなくあふれてくるー 北海道の小さな町工場から、幼いころからの夢だった「自分のロケット」の開発へ。夢見る経営者が涙まじりに訴え、TEDxで話題となった感動スピーチを書籍化。誰もが「どうせ無理」だとあきらめていた...もっと読む

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